本日のマザーズ先物は、短期間で急上昇した反動から利益確定売りが先行して始まりそうだ。政府は7日、緊急事態を宣言し、108兆円規模の経済対策が正式に発表された。事前報道などを受けて、マザーズ先物は今週に入り、8%超も上昇していただけに、戻り待ちの売りや目先の利益を確保する売りも散見されそうだ。また、前日の米国市場では、取引終盤にかけて急速に伸び悩み、主要株価指数が反落したことも個人投資家のマインドに響きそうだ。ただ、個人投資家の資金はマスク関連や好業績銘柄など材料性のある銘柄にシフトしているが、国内の新型コロナウイルスの感染者は依然高水準で推移しており、予断を許さない状況だ。企業活動の停止も続きそうで、市場では「先行きの業績に不安の残る現状では、積極的な投資行動にはならないだろう」との声が聞かれ、もみ合い展開に終始しそうだ。上値のメドは635.0pt、下値のメドは615.0ptとする。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 マザーズ先物見通し:米株下落で積極的な売買は手掛けにくい