米国株式相場はまちまち。ダウ平均は45.16ドル安の25583.75、ナスダックは4.66ポイント高の7888.33で取引を終了した。トランプ政権が中国からの輸入品160億ドル相当への追加関税を23日に発動することを発表し、売りが先行。引けにかけて下げ幅を縮小したものの、中国政府も同規模の報復措置を決定するなど、貿易摩擦問題の長期化懸念から終日上値の重い展開となった。セクター別では、銀行や小売が上昇する一方で食品・飲料・タバコやメディアが下落した。

写真共有アプリを手掛けるスナップチャット(SNAP)は、1日当たりアクティブユーザー数(DAU)が予想を下振れ下落。エンターテイメントのウォルト・ディズニー(DIS)は、決算内容が嫌気され軟調推移。一方で、薬剤給付管理会社のCVSヘルス(CVS)は、決算内容が好感され上昇。製薬のマイラン(MYL)は、北米販売の不振を受けて、戦略的な選択肢の検討を表明し買われた。

電気自動車のテスラ(TSLA)の株式非公開化を巡っては、マスクCEOが示唆しているように既存投資家が非公開企業として保有継続するような仕組みが本当に可能か疑問視する向きが多い。一般的な借り入れによる非公開化は多額の借り入れが必要なほか、同社の財務面から厳しいだろう。

Horiko Capital Management LLC



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウは45ドル安、米中貿易摩擦への警戒感が強まる