23日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は34.72ドル高の20810.32、ナスダックは25.12ポイント安の5835.51で取引を終了した。ムニューチン財務長官が8月までに税制改革に関する法案成立を目指すことや3%以上の経済成長実現に言及したことで、近く発表される減税策への期待感が強まり、買いが先行。昨日のFOMC議事録を受けた追加利上げ観測の拡大で、企業業績への懸念から上げ幅を縮小する場面もあったが、トランプ大統領が製造業幹部との会談で、雇用増加を強調したことが好感され引けにかけて上昇した。セクター別では、公益事業や電気通信サービスが上昇する一方で運輸や半導体・半導体製造装置が下落した。

半導体のエヌビディア(NVDA)は複数のアナリストによる投資判断引き下げを受け、下落。食品のホーメルフーズ(HRL)は利益見通しを下方修正し、軟調推移。電気自動車のテスラ・モーターズ(TSLA)はマスクCEOが追加資金調達の可能性に言及したことや、普及価格帯の新型電気自動車「モデル3」の発売が見込まれる下半期の業績見通しを示さなかったことで、売られた。一方で、PCメーカーのHPインク(HPQ)は決算内容が好感され、上昇した。

百貨店のノードストローム(JWN)はマーケット終了後に11-1月期決算を発表、売上高は予想を下振れたものの、一株利益は上振れた。時間外取引で上昇して推移している。

Horiko Capital Management LLC



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:ダウは34ドル高、利上げによる企業業績への懸念が上値抑える