*07:44JST NYの視点:米消費は依然底堅い、ホリデーシーズンの支出、今年も拡大 米マスターカードスペンディングパルスによる初期の見解によると、11月1日から12月24日までのホリデーシーズンにおける自動車を除いた小売売上は前年同期で3.1%増となったと発表した。市場予想の3.7%増を下回る伸びとなった。マスターカードスペンディングパルスはインフレ調整前の店舗やオンラインでの売り上げの調査結果となる。マスターカード経済研究所チーフエコノミストは、健全な労働市場の状況やインフレ圧力の緩和で消費に勢いがついた、と楽観的。

オンラインでの売り上げは前年比6.3%増。店舗での売り上げは同比2.2%増。オンラインでの売り上げの伸びは店舗での売り上げを上回っているものの、総小売売上では依然店舗での売り上げが大半を占めていると報告された。

特に冬物衣料の売り上げが伸び、同比2.4%増。さらに、レストランの売り上げは同比7.8%増。食料品は同比2.1%増。エレクトロニクスや宝石への支出は減少した。

総小売:+3.1%(前年比)
店舗:+2.2%
オンライン:+6.3%

アパレル:+2.4%
エレクトロニクス:-0.4%
食料品:+2.1%
宝石:-2.0%
レストラン:+7.8%
*マスターカードスペンディングパルス

インフレの影響で米国の消費ペースが予想を下回り、食料品などの日常品の支出が増え、宝石など高級品への支出が減るなど消費者がより支出に慎重な姿勢が明らかになったものの、依然拡大域にあり、底堅いとの見方。市場の来年の利下げ予想も行き過ぎとなる可能性もある。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NYの視点:米消費は依然底堅い、ホリデーシーズンの支出、今年も拡大