皆さん、こんにちは。フィスコリサーチレポーター花田浩菜の気になるレポートです。今回は、NY原油についてのレポートを紹介します。

陳さんはまず、『NY原油は上昇トレンドに転換しよう』と述べています。

続けて、『5日、石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟の主要産油国で構成する「OPECプラス」は、ウィーンで閣僚級会合を開き、11月の原油生産について、日量200万バレルの大幅減産を実施することで合意した。世界的な景気減速懸念を背景に、原油価格が下落基調にあることを踏まえた。次回会合は12月4日に開く』と伝えています。

次に、『米エネルギー情報局(EIA)が5日発表した週間在庫統計によると、米原油在庫は前週比200万バレル増加予想に反し136万バレルの減少となり、2週連続の在庫減となった。ガソリン在庫は、前週比130万バレル減少予想に対し473万バレル減少。中間留分在庫は、前週比140万バレル減少予想に対し344万バレル減少だった。いずれも在庫が取り崩され需給逼迫感を強めた』と解説しています。

これを受けて、『NY原油は、87.76ドルと9月半ば以来約3週間ぶりの高値で引けた。当初、 「OPECプラス」による減産はせいぜい日量100~150万バレルと予想されていたが、それを大きく上回る減産となったことで、サプライズとなり、一時88.42ドルの高値をつけた』と伝えています。

しかし、『米連邦準備制度理事会(FRB)は高インフレを抑えるために景気後退を招いたとしても大幅利上げを継続する姿勢を崩していないため、原油相場の上値も限定的だったようだ。中国のゼロコロナ対策による景気低迷も需要の減退につながるため原油相場の重石になっている』と言及しています。

こうしたことから、陳さんは、『世界的な景気後退懸念がある以上、まだ底入れには時間がかかる可能性があるが、OPECプラスによる大幅な減産に加え、今月下旬からは暖房油需要の増加が予想されること、また、中国の共産党大会が終われば新たな経済対策も期待されるため需要の回復も期待されることから、じりじりと水準を切り上げていくのではないか』考察し、『NY原油は、75~95ドルのレンジに切り上がっていくだろう』と予想しています。

参考にしてみてくださいね。

上記の詳細コメントは、ブログ「テクニカルマイスター」の10月6日付「NY原油は上昇トレンドに転換しよう」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコリサーチレポーター 花田浩菜


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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY原油は上昇トレンドに転換しよう サンワード貿易の陳氏(花田浩菜)