米8月NY連銀製造業景気指数は18.3と、7月43.0から予想以上に悪化した。7月から24.7ポイントの低下で、過去最大となる。また、販売価格は過去最高を記録した。ボトルネック問題が速やかに解消する気配も見られず、景気の先行きは依然不透明。最新8月のミシガン大消費者信頼感指数も予想以上に悪化し、パンデミック開始した昨年3月をさらに下回り10年ぶり低水準を記録した。新型コロナウイルスデルタ株感染拡大などが新たな消費者の懸念となっている。期待ほど、強い回復が見られない可能性も残る。

そんな中、連邦準備制度理事会(FRB)高官の中で、早期の緩和縮小を支持する声が高まりつつある。9月の緩和縮小発表の可能性も高まっているようだ。9月に緩和縮小を発表し、10月か11月に開始。各月150億ドル規模の削減で、完了まで8カ月から10カ月かけることが織り込まれつつある。金融危機時は2年ほど費やしたことを考えると、早いスピードの緩和縮小となる。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NYの視点:FRB、9月テーパー発表も