フィスコリサーチレポーター三井智映子の「気になるレポート」です。今日は原油市場についてレポートします。

まず、レポートでは『リビア国営石油会社のサナラ会長は27日、日量30万バレルの生産能力を誇る同国主要油田であるシャララ油田が操業再開したことを発表しました。また、日量9万バレルの生産能力のエルフィール油田も操業再開しました。武装グループによるパイプラインの封鎖が解除されたことにより操業再開となりました』と伝えています。

これを受けた原油市場について、『NY原油の電子取引は、リビアのシャララ油田の操業再開に圧迫されて一時48.2ドル付近まで下落しましたが、現在は49.3ドル付近まで上昇しており、昨日15:15時比で0.1ドル安です。1カ月ぶりの安値を付けたことで、値ごろ買いが入って安値から戻したようです』と分析しています。

また、『内戦で産油量が激減したリビアとナイジェリアは、情勢が安定すれば、かなりの増産が可能となります』として、リビア政府が生産目標を『「8月末までに最大で日量110万バレルまで引き上げる」』と発表していること、またナイジェリアが『年初からの2か月間で日量75万バレルほどの増産を実施』したことなどが紹介されています。

5月の原油市場における注目のイベントは、5月3日のトランプ大統領とアッバス議長との会談と、5月25日のOPEC総会です。特にOPEC総会で協調減産が延長されるか否かによって原油価格が大きく動く可能性もありそうです。来月もしっかりチェックしてまいりましょう。

上記の詳細コメントは、ブログ「松永総研~北浜の虎と呼ばれた男~」の4月29日付「原油市場」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコリサーチレポーター 三井智映子





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情報提供元: FISCO
記事名:「 リビアのシャララ油田が操業再開で原油が1バレル50ドル割れ サンワード貿易の松永氏(三井智映子)