トランプ米大統領は先週5日、中国に対する1000億ドルの追加関税の検討を通商代表部
(USTR)に指示したと述べました。これに対し中国商務省は、米国が保護貿易主義的な行動に固執するなら「いかなる代償を払っても」新たな包括的措置を講じるとの立場を示しました。

 市場関係者の間では、通商問題を巡って米中間で制裁措置と報復行動が続いていることから、問題解決に時間がかかった場合、世界経済に与える影響は無視できないものになるとの見方が広がっています。

 中国が大豆、自動車、航空機をターゲットにしたことは米国の関連企業の業績悪化につながる可能性があります。市場関係者によると、大豆は米国の共和党支持者が多い地域の農家にダメージを与えることになるもようです。制裁措置について米国は一定の猶予期間を設けていますが、制裁発動が回避されるとの見方は少数です。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 米中は貿易戦争に突入か