米マサチューセッツ州ダンバース--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 画期的な心臓・肺・腎臓支援技術のリーダー企業であるアビオメッド(NASDAQ: ABMD)は、アトランタで5月19~22日に開催される米国心臓血管造影・インターベンション学会(SCAI)2022 Scientific Meetingで、急性心筋梗塞に伴う心原性ショック(AMICS)患者の予後改善に向け、Impellaの研究と技術的進歩について最新情報を紹介します。



以下は、アビオメッドがサポートしている研究を含めたSCAIでの発表の概要です。

大規模なメタ分析により、PCI前のImpellaによる補助と生存率向上の関連性が示される

研究者らはPubMedとCochranのデータベースから6810人のAMICS患者を対象とした13件の研究を割り出しました。患者は、PCI前にImpellaサポートを受けた群(n=2970)とPCI中またはPCI後にImpellaサポートを受けた群(n=3840)の2群に分けられました。データから、AMICS患者の短期死亡率は、PCI前にImpellaサポートを受けた患者では、PCI中またはPCI後にImpellaサポートを受けた患者と比較して、有意に低下することが示されました(37.2%対53.6%、p=0.002)。中期死亡率も、PCI前にImpellaサポートを受けたAMICS患者では、PCI中またはPCI後に受けた患者と比較して低いものでした(47.9%対73%、p=0.022)。

このメタ分析は、5月6日にInternational Journal of Cardiology誌のオンライン版に掲載されました。筆頭著者の Mario Iannaccone医師(イタリア、トリノ市ASL、San Giovanni Bosco Hospitalのインターベンション心臓医)は、SCAIで5月20日(金)午後0時00分(東部夏時間)から本試験結果を発表します。発表の詳細および研究概要は、SCAI 2022 Scientific Sessionのウェブサイトにてご覧いただけます。

Iannaccone医師は、次のように述べています。「AMICSに対するImpella留置のタイミングが死亡率に影響を与える可能性があること、PCI前にImpellaサポートを開始することで短期および中期のいずれの生存率も向上することを示す多数の証拠がありますが、今回の結果はその知見をさらに深めています。」

Impella RP SmartAssistの本格的な市場投入について

今回のSCAI Scientific Meetingでは、デュアルセンサー技術を用いてポンプ管理を可能にした唯一の右心ポンプであるImpella RP SmartAssistの本格的な市場投入が開始されることを発表します。Impella RP SmartAssistは、右心房から肺動脈へ血液を送り出すことで右室をサポートし、左室は左側のImpellaでサポートすることにより、両心室補助を可能にします。FDAは、一定の患者に最長14日間の循環補助を行うために、Impella RP SmartAssistに最高レベルの承認を与えています。

SHOCK Trial and Registryのデータによると、AMICS患者の37%に右室機能不全が認められ、死亡リスクが3倍上昇することが明らかになっています。FDAの市販後臨床試験によると、心原性ショック発症後48時間以内にImpella RPを使用すると生存率は73%でしたが、心原性ショック発症後48時間を過ぎて使用した場合の生存率は14%に低下しました。

ヘパリンを使用しないImpellaパージ

今回のSCAI Scientific Meetingでは、アビオメッドにとって患者の予後を改善する目的でインペラ管理を容易にする最新のFDA承認を紹介する機会にもなります。4月19日、米国食品医薬品局は、ヘパリンに代わる重炭酸水素ナトリウム添加パージ溶液の使用を市販前承認しました。重炭酸水素ナトリウムの選択肢は、ヘパリンに不耐性の患者や、ヘパリン誘導性の血小板減少症や出血によりヘパリンが禁忌とされている患者が対象です。

アビオメッドについて

米マサチューセッツ州ダンバースに拠点を置くアビオメッドは、循環補助デバイスと酸素化デバイスを提供するリーディングカンパニーです。当社製品は血行動態を改善し、呼吸不全の患者さんに十分な酸素を供給することで心筋の負担を軽減し、その回復を目指しています。詳細情報についてはhttps://www.abiomed.com/ をご覧ください。

IMPELLA心臓ポンプについて

Impella 2.5®およびImpella CP®は、閉塞した冠動脈を再開通するためにステント留置術またはバルーン血管形成術などの待機的または緊急の経皮的冠動脈形成術(PCI)を受ける特定の進行性心不全患者の治療を目的として、米国FDAから承認されています。

Impella 2.5、Impella CP、Impella CP SmartAssist®、Impella 5.0®、Impella LD®、Impella 5.5® SmartAssist®は、心原性ショック状態にある心臓発作患者や心筋症患者を治療するための心臓ポンプとして米国FDAに承認されており、心臓の自然な回復を可能にする独自の機能を有しているため、患者さんが自分の心機能を回復させ帰宅することができます。

Impella RP®およびImpella RP® SmartAssist®システムは、左室循環補助装置の植え込み、心筋梗塞、心臓移植、開心術の後における右心不全または心代償不全の治療デバイスとして米国FDAから承認されています。

将来見通しに関する記述

将来見通しに関する記述はいずれも、アビオメッドが米国証券取引委員会に提出した定期報告書で記載されたものなど、リスクと不確実性の影響を受けます。実際の結果は予想された結果とは大きく異なる可能性があります。

本プレスリリースは、米国アビオメッド・インクが現地時間2022年5月17日に発表した英文プレスリリースを日本語訳したものです。正式な言語は英語であり、日本に適応しない内容が含まれます。解釈は英語が優先されます。

本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。

Impella RP SmartAssistは、デュアルセンサー技術を搭載した初のシングルアクセス臨時経皮的心室補助デバイス。(写真:ビジネスワイヤ)


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情報提供元: ビジネスワイヤ
記事名:「  SCAI 2022 Scientific Meetingで心原性ショックの予後改善に向けたImpellaの研究と進歩を大きく紹介