2022年前半に開始予定の新たなクラウド・インフラストラクチャー・リージョンでは、顧客がワークロードの実行とデータの保存をローカルで行いながら、エンドユーザーへのサービスをさらに低遅延で行うことが可能になります。

シアトル--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- アマゾン・ドット・コム(NASDAQ:AMZN)傘下のアマゾン ウェブ サービス(AWS)は本日、2022年前半にアラブ首長国連邦(UAE)にインフラストラクチャー・リージョンを開設する計画があると発表しました。新たなAWS中東(UAE)リージョンは、3つのアベイラビリティーゾーンで構成され、既存のバーレーンのAWSリージョンに次ぐ中東におけるAWSの2番目のリージョンとなり、世界をリードするクラウドの高度な技術を活用する顧客の選択肢が増え、柔軟性が高まりました。AWSは世界で25の地理的領域にまたがる80個のアベイラビリティーゾーンを持ち、オーストラリア、インド、インドネシア、スペイン、スイス、UAEで、さらに18個のアベイラビリティーゾーンと6個のAWSリージョンを立ち上げる計画です。AWSの世界的なインフラストラクチャーに関する詳細情報については、https://aws.amazon.com/about-aws/global-infrastructure/をご覧ください。



AWSのグローバル・インフラストラクチャー担当上級副社長のピーター・デサンティスは、次のように述べています。「中東におけるクラウド導入の大きな機運に乗って、UAEの顧客がローカルでアプリケーションを実行したりデータを保存したりするための選択肢を増やすことができ、大変うれしく思います。新たなAWSリージョンは、起業家、電子政府、多国籍企業の世界的なハブとしてUAEを繁栄させてきたUAEの技術革新の促進を支えます。この新たなリージョンにより、あらゆる規模の組織がより迅速に革新し、この地域全体でさらに低遅延でエンドユーザーにサービスを提供できるようになるでしょう。」


アブダビ経済開発局チェアマンのムハンマド・アリ・アル・ショラファ閣下は、次のように述べています。「AWSのUAEへの拡大は、私たちの急速に成長するイノベーション・エコシステムが、世界をリードするクラウド・プラットフォームとその高度な技術やソリューションへのアクセスから恩恵を受けるという証しです。アブダビのスマート・インフラストラクチャーとデジタル変革を基盤に、AWSの投資は、世界中で通用するソリューションを持つ革新者や企業が、UAEやその他の国で新たな機会を実現することを容易にします。」


AWSリージョンはアベイラビリティーゾーンで構成されています。アベイラビリティーゾーンは、明確に異なる地域にインフラストラクチャーを配置するもので、距離が十分に離れているため、単一事象が顧客の事業継続に影響するリスクを大きく減らすことができます。逆に、複数のアベイラビリティーゾーンを活用する高可用性アプリケーションで低遅延を実現できる程度に近接して設けられています。各アベイラビリティーゾーンは独立した電源、冷却装置、物理的セキュリティーを備え、冗長な超低遅延ネットワークで接続されています。高可用性を重視するAWSのお客さまは、複数のアベイラビリティーゾーンで複数地域にわたってアプリケーションを実行することで耐障害性がさらに高まるように設計することも可能です。AWS中東(UAE)リージョンの追加により、データレジデンシー要件を抱える現地顧客は、UAEにデータを保管することが可能になるとともに、UAEでさらなる低遅延を実現できます。また、このリージョンを利用する組織は、計算、保管、ネットワーキング、データベース、分析、機械学習、モノのインターネット(IoT)、モバイル・サービスなど、イノベーションを推進するための最も広範で深いクラウド・サービス群から先進的な技術を利用することができます。


アブダビ・インベストメント・オフィス(ADIO)長官のタリク・ビン・ヘンディ(博士)閣下は、次のように述べています。「先進的なクラウド・インフラストラクチャーをUAEにもたらす、来るべきAWSリージョンを歓迎します。これは、技術力向上に向けた投資を誘致するという私たちの目標に沿ったものです。これは、UAEで官民の連携が拡大していることを示すもう1つの例であり、飛躍的進歩を加速して大規模なデジタル変革を進め、イノベーションの世界的なハブとしてのアブダビの地位を強化することを目的としています。教育への取り組み、クラウド技能トレーニング、スタートアップ能力プログラムなど、知識経済の分野でAWSと協力していくことを楽しみにしています。」


顧客とAWSパートナーは、AWS中東(UAE)リージョンのニュースを歓迎しています


毎月世界190カ国以上の数百万のアクティブ顧客がAWSを使用しており、そのうち中東・北アフリカ(MENA)には数万の顧客が所在しています。AWSは機敏性と革新性を高めるために企業から選ばれています。そのような企業には、Al Tayer Group、アラメックス、AXAガルフ、アクシオム・テレコム、エミレーツNBD、フライドバイ、ガルフニュース、MBCグループ、OSN、Seera Group、バージン中東などがあります。MENA地域の公共部門では、AWSを利用してコスト削減やイノベーションの促進、市民へのサービス向上を図っています。これには、クウェート通信情報技術規制局(CITRA)、ドバイ万博2020、エジプト通信情報技術省、バーレーン政府の各省庁、ハムダン・ビン・ムハンマド・スマート大学、バーレーン大学などが含まれます。AWS上で事業を構築し、世界中で急速に規模を拡大しているMENA地域のスタートアップ企業には、アレフ・エデュケーション、アンガミ、カリーム、ドゥビズル、EKar、Fetchr、ハラージュ、ヘルス・アット・ハンド、マエストロ・ピザ、Mawdoo3.com、プロパティー・ファインダー、サルワ、Souqalmal、StarzPlay、Yallacompareなどがあります。


AWSの顧客は、UAEのAWSリージョンのニュースを歓迎しました。その中には、世界で顧客関係管理(CRM)をリードするセールスフォースのように、このリージョンを活用して新規顧客にサービスを提供できるようになる世界的な企業も含まれています。セールスフォースの社長で最高エンジニアリング責任者のスリニバス・タラプラガダ氏は、次のように述べています。「セールスフォースは、AWSの最新のエンタープライズ機能を必要とする国際的な顧客基盤に向けたデジタル変革を可能にしています。アマゾンとの提携により、当社の信頼できるプラットフォームを新たな市場にもたらし、ハイパーフォースとパブリック・クラウド・コンピューティングのあらゆる利点を活用することで、顧客がどこにいても成功できるようにすることができることをうれしく思います。」


ファースト・アブダビ・バンク(FAB)は、総資産9550億UAEディルハム(2600億米ドル)を有するUAE最大の銀行であり、中東・北アフリカ地域の銀行の中で最高水準の複合格付けを得ています。FABのユーリー・ミスニク最高技術責任者は、次のように述べています。「当行のクラウド・アプローチは、昨年の初めから技術戦略の基本原則の1つとなっています。私たちは、開発やテストと本番の両方のワークロードにAWS Outpostsを使用してきました。これにより、クラウドとオンプレミスでのデジタル変革が加速し、市場投入までの時間が50%短縮されました。また、クラウドとオンプレミスで同じインフラストラクチャー、サービス、API、ツールを活用することで、開発者やインフラストラクチャー・チームの生産性が60%向上しました。UAEにAWSリージョンができることで、現地の規制に完全に準拠しながら、当行のクラウドの目標を効果的かつ安全に実現できるため、これを歓迎します。」


ムハンマド・ビン・ラシード宇宙センター(MBRSC)は2月、UAE初の惑星間ミッション「ホープ・プローブ」の打ち上げに成功しました。AWSは、ミッションのデータ・ジャーニーに使用され、探査機の計器からのデータを処理および分析し、20分以内に世界中の科学者がアクセスできるようにします。MBRSCで科学技術ディレクタージェネラル補佐を務めるサレム・アルマッリ氏は、次のように述べています。「ムハンマド・ビン・ラシード宇宙センターは、科学コミュニティーに貢献する革新的なソリューションを提供することを常に目指しています。私たちのプロジェクトは、世界の宇宙探査で重要な役割を果たしており、AWSのクラウド技術は、こうした能力の多くを実現するために必須のものとなっています。MBRSCは、UAEの宇宙分野への投資を促進し、この分野でのアラブの成果を高め、技術的および科学的に最も発展した国々が行っている先進的なアプローチと歩調を合わせるために、民間企業との協力を常に支援しています。」


マジド・アル・フッタイムは、中東、アフリカ、中央アジアで、ショッピング・モールやコミュニティー、小売、娯楽事業を手掛ける先駆的な企業です。マジド・アル・フッタイム・ホールディングスのデータ分析部門責任者のギヨーム・タフォイン氏は、次のように述べています。「当社は数年前にデジタル変革を開始しましたが、その際、時代の最先端にとどまり続けるためには、データに特化した取り組みが必要だと認識していました。AWSを利用することで、集中型のデータ管理プラットフォームを構築することができ、当社のさまざまな事業のデータを一元的に管理することで事業と顧客基盤を結び付け、業績を上げることができました。Amazon SageMakerなどの高度な分析サービスや機械学習サービスを活用し、予測モデルを用いて新たな知見を得て、業績の改善や顧客体験の向上につなげています。新たなプラットフォームの導入により、より機敏な対応が可能になりました。最近のデータ変革に関する事例研究では、市場投入までのスピードが80%向上し、向こう5年間で数百万ドルものコストを削減できることが明らかになりました。来年、AWSリージョンが登場することを楽しみにしています。これにより、当社のAWSプラットフォームの可能性が広がるとともに、今後の規制要件に確実に対応できるようになります。」


GEヘルスケア(GEHC)は、世界をリードする医療技術、診断、デジタル・ソリューションの革新企業です。毎年、全世界で20億回の診断がGEHCの機器で行われています。GEヘルスケア・デジタルのゼネラルマネジャーのサマー・ナシエフ氏は、次のように述べています。「UAEがヘルスケアの世界的な重要拠点として成長しようとしている中、近く立ち上げられるAWSリージョンは、業界の革新のペースを上げることに大きな影響を与えるでしょう。GEヘルスケアのエジソン・ヘルス・サービス・プラットフォームは、数百万台の画像機器からのデータを接続するために構築された医療業界最大の人工知能プラットフォームの1つであり、Amazon SageMakerを使用して、インテリジェント・デバイスやエンタープライズ・ソフトウェア・アプリケーションの幅広いポートフォリオで機械学習アルゴリズムを構築、訓練、展開しています。新たなAWSリージョンでは、地域の開発者や事業者のエコシステムが拡大することによって、エジソン・プラットフォームを活用してデータを安全に集計および分析し、患者の予測モデルを作成することで、この地域の臨床転帰を積極的に管理し、個々に合った患者ケアを確立し、医療コストを削減することができます。」


アンガミは、MENA地域で人気の音楽ストリーミング・プラットフォームで、7000万人以上のユーザーが5700万曲以上の楽曲に瞬時にアクセスしています。アンガミのラージャ・バズ副CTOは、次のように述べています。「当社は設立当初からインフラストラクチャーをAWSで運用しており、大きな夢を持った小さなスタートアップから、中東でナンバーワンのストリーミング・プラットフォームに成長しました。AWSを利用することで、新曲発売時にトラフィックが300%増加しても対応可能な柔軟性を備えた信頼性の高いサービスを提供することができます。また、音声だけでなく、動画のような他の形態の娯楽での革新と拡大も可能になり、動画は現在毎日のストリーミング回数が5万回以上に拡大しています。これは、AWSの助けなしには決して実現できなかったことであり、今日、私たちはアラブの技術企業として初めてNASDAQに上場し、次の成長段階に向かっています。AWSがこの地域に継続的に投資していることは、私たちの可能性を証明するものです。当社は最近、急速に成長しているイノベーション・ハブの恩恵を受けるために、本社と研究開発センターをアブダビに移しました。新たなAWSリージョンにより、この地域が加速度的に繁栄していくことを期待しています。」


ドバイ皇太子のシャイフ・ハムダン・ビン・ムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥーム殿下が学長を務めるハムダン・ビン・ムハンマド・スマート大学(HBMSU)は、2002年にドバイに設立されたUAE初の公認スマート大学です。HBMSU総長のマンソール・アル・アワー博士は、次のように述べています。「HBMSUは昨年、システムとアプリケーションをオンプレミスのデータセンターからAWSへ完全に移行したおかげで、安全性、拡張性、柔軟性、最大30%の直接的なコスト削減といったメリットをすぐに得ることができました。私たちは、高等教育の発展におけるクラウド・コンピューティングの力を常に理解しており、UAEで予定されているAWSリージョンは、現地の教育部門にとって貴重な資産となります。新たなAWSリージョンはまた、HBMSUの拡大計画や、中東・アフリカの他の市場における本学独自のスマート学習モデルの需要に応える能力も支援します。」


サルワは、革新的な技術と人間の専門知識を組み合わせ、誰もが簡単かつ手頃に投資できるようにした、投資と個人金融のためのプラットフォームです。サルワの共同設立者でCMOのNadine Mezher氏は、次のように述べています。「サルワは2017年にAWSクラウド上で誕生し、昨年だけで4倍に成長し、数十万件の取引を処理しています。AWSを利用することで、この地域の全ての人が財産を増やし、自分が信じる企業に投資できるよう、当社は迅速に革新することができます。最近、サルワ・アプリをリリースしましたが、設計から市場投入までにかかった期間は3カ月でした。また、サルワ・トレードのウェーティングリストを開始したばかりであり、ベータ版のプラットフォームを半年でリリースする予定です。UAEにAWSリージョンができるというニュースは大変刺激的で、UAEのフィンテック分野の成長を支える重要な節目となるでしょう。」


中東のAWSパートナー・ネットワーク(APN)パートナーも、AWS中東(UAE)リージョンが計画されているというニュースを歓迎しています。APNには、世界各地の数万社の独立系ソフトウェア・ベンダー(ISV)とシステム・インテグレーター(SI)が含まれます。AWSパートナーは、AWS上で革新的なソリューションとサービスを構築しており、APNは、事業面、技術面、マーケティング面、商品化面のサポートを提供することで支援を提供しています。中東におけるAPNのSIやISVおよびコンサルティング・パートナーは、企業や公共機関の顧客のAWSへの移行、基幹業務用アプリケーションの導入を支援し、顧客のAWS環境の監視、自動化、管理サービスを全面的に提供しています。AWS中東のパートナーには、アクセンチュア、デロイト、ベスピン・グローバルMEA、シトラス・コンサルティング、Cloud4c、クレヨン、Du、エティサラート、F5、インテグラ・テクノロジーズ、ケプラーワークス、パロアルトネットワークス、ラックスペース、レディントン、SAP、スプランク、TCS、トレンドマイクロ、VMWare、ウィプロ、ゼロ&ワンなどがあります。


デロイトはAWSプレミア・コンサルティング・パートナーで、戦略的なグローバル・システム・インテグレーターです。AWSとデロイトは戦略的な協力により、AWSの技術とデロイトの深い業界経験を組み合わせることで、顧客が迅速に事業を変革し、革新できるよう支援します。デロイト中東コンサルティングのクライアント&産業リーダーのリチャード・ハーリー氏は、次のように述べています。「UAEのデジタル変革推進は、民間企業と公的機関の両方にとって明確で、順調に進んでいます。UAEにAWSリージョンがあることで、クラウド移行やアプリケーション近代化が大幅に加速し、大きな経済効果が得られることを期待しています。新たなリージョンは、デジタル・バンキング・プラットフォーム、スマート工場、融合型医療など、データをローカルに処理できる信頼性の高い安全なインフラストラクチャーを必要とし、デジタル変革を求めるさまざまな業界で、デロイトがUAEの顧客のニーズに応えられるよう支援します。」


スタートアップ、スキル、学生の支援


新たなAWS中東リージョン(UAE)は、2018年に立ち上げた2つのAWS Direct Connect拠点と2つのAmazon CloudFrontエッジ拠点を含む、UAEにおけるAWSの既存の投資を踏まえたものです。AWSはまた、アカウント・マネジャー、テクニカル・アカウント・マネジャー、パートナー・マネジャー、システム・エンジニア、ソリューション・アーキテクト、プロフェッショナル・サービスなどの人々から成るチームを構築し、あらゆる規模の顧客がAWSに移行できるよう支え続けています。インフラストラクチャーに加え、AWSはUAEのデジタル変革や経済発展計画を支援するために、教育への取り組み、訓練、スタートアップ能力プログラムへの投資を続けています。UAEにおける起業家精神と新規事業の発展を促すため、AWSはAWS Activateプログラムを一層拡大し、UAEのスタートアップや中小企業を支援していきます。また、AWS訓練プログラムや認定プログラムを通して政府機関と協力し、AWSは最新のクラウド・コンピューティングの訓練カリキュラムによる労働力の技能向上や再教育を支えます。学生や教育者に対しては、AWSは高等教育機関とその教育者にクラウド・コンピューティングのコースを提供し、学生がクラウド・コンピューティングの業界認定資格やキャリアを目指すための準備ができるようにします。


アマゾン ウェブ サービスについて


アマゾン ウェブ サービスは15年以上にわたり、世界で最も包括的で広く導入されているクラウド・プラットフォームとなってきました。AWSは、事実上すべてのクラウド・ワークロードをサポートするためにサービスを継続的に拡大しており、現在、演算、保存、データベース、ネットワーキング、アナリティクス、機械学習、人工知能(AI)、モノのインターネット(IoT)、モバイル、セキュリティー、ハイブリッド、仮想現実と拡張現実(VR、AR)、メディア、プリケーション開発、導入、管理のための200個を超えるフル機能のサービスを25個の地域にある80個のアベイラビリティーゾーンから提供しています。また、オーストラリア、インド、インドネシア、スペイン、スイス、アラブ首長国連邦でさらに18個のアベイラビリティーゾーンと6個のAWSリージョンの計画が発表されています。最も急成長している新興企業、大企業、主要政府機関を含む数百万のお客さまが、AWSを信頼してインフラストラクチャーを強化し、即応性を高め、コストを引き下げています。AWSの詳細については、aws.amazon.comをご覧ください。


本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。


Contacts


Amazon.com, Inc.

Media Hotline

Amazon-pr@amazon.com
www.amazon.com/pr

情報提供元: ビジネスワイヤ
記事名:「 AWSがアラブ首長国連邦にデータセンターを開設