研究者としてハーバード大学医学大学院で研究をしていた時に、プロデューサーを務めた映画作品「Calling」がボストン国際映画祭で最優秀撮影賞を受賞した異色の経歴をもつ。日本帰国後、2015年、町田市に映画・広告映像制作会社であるTokyo New Cinemaを経験ゼロ・人脈ゼロ・資金ゼロから創業。数多くの国際映画祭での受賞歴を持つ。現在は高品質な映像制作技術を活かし、企業・公的機関などへ映像制作事業も展開。青山学院大学総合文化政策学部で映像制作プロデュースラボの授業も担当。
◆現在の事業について――――― 現在、3月31日公開の最新作「わたしの見ている世界が全て」の公開に向けて、宣伝活動を行っている最中。宣伝費用は映画制作の「大きな壁」とされているが、その調達にはクラウドファンディングも活用している。Tokyo New Cinemaは、日本の映画会社で初めてクラウドファンディングに連続的に成功した会社でもあり、それによって経験・人脈・資金がなかった当時でも映画制作をすることができている。また、広告映像制作事業も行っており、世界の映画祭で評価された技術力を生かして、高品質の広告・ブランディング動画の制作サービスを企業や公的機関などに対して提供している。
◆町田でビジネスを行っていて点、悪い点――――― 町田駅周辺には銀行や市役所、レストランもあり、徒歩圏内で会社に必要な物が揃い衣食住の質が高い。また、電車での都心へのアクセスもよく、高速道路もつながっており交通メリットが高い。一方、大きなクライアントは都心に集中しているので、成長するにしたがって、売り上げや利益を追求すると都心にいく企業が多い。ただし、最近ではリモートワーク、オンラインミーティングが増えているので、都心にいないデメリットを以前ほど感じなくなってきている。Tokyo New Cinemaとしては、基本的には長く町田にいるつもり。