対象臭気

世界に「ない」ものを創造することをテーマに研究開発を展開する株式会社日本抗菌総合研究所(本社:奈良県奈良市、代表取締役:富士野 彰宏)は、古河電工グループの古河産業株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:横田 敦彦)と、プラスチックコンパウンド加工のあらゆる課題を技術で解決するアルバファインテック株式会社(本社:茨城県常総市、代表取締役:武田 久徳)の三社で、VOCとVSCを同時に低減しさらに抗菌効果のあるマスターバッチの開発に成功いたしました。この成功により幅広い樹脂製品のフィルム、シート、容器等から溶出される有害物質や臭気を検出下限値まで低減化することが可能となります。


■低減化抗菌マスターバッチについて
今回開発した「VOC・VSC-低減化抗菌MB」は、ペレット(粒子)状の基剤でありCu・Fe・Agイオンを使用せずに人体や環境に悪影響を与える物質VOC(揮発性有機化合物)及びVSC(揮発性硫黄化合物)の低減を可能とし、さらに抗菌性能を付与したマスターバッチです。分散性に優れ均一で安定しており、飛散や機材腐食の心配がなく取扱いも容易です。

◇特長
(1)消臭性(9臭気対応)
・「VOC」アルデヒド系…ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド
・「VSC」硫黄系 …硫化水素、メチルメルカプタン
・脂肪酸系 …酢酸、イソ吉草酸
・アミン系 …アンモニア、トリメチルアミン、ピリジン

(2) 抗菌性(樹脂プレートによる)
[抗菌活性値] ※2.0以上で抗菌活性あり
・大腸菌 >5.9
・黄色ブドウ球菌 >4.9
[抗菌性]
・一般生菌数 表裏 0個/g
・大腸菌群 表裏 陰性

(3) 安全性
・食品添加物規格等

(4) 耐久性
・非再放出(化学反応系消臭のメカニズムにより)

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/286506/LL_img_286506_1.jpg
対象臭気

◇適用樹脂
各種プラスチック【ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、ナイロン、ABS、PET、ポリカーボネート、塩化ビニル(PVC)等】

◇用途
各種フィルム・シート、容器類、食品包装材、家庭用品、家電製品、自動車関連部品、工業製品、農業資材、福祉施設、床材・壁材等建材、繊維等


■VOCについて
VOC(Volatile Organic Compounds : 揮発性有機化合物)は揮発性を有し、大気中で気体状となる有機化合物の総称であり、アセトアルデヒド、ホルムアルデヒド、トルエン、キシレンなど多種多様な物質が含まれます。新築の住居などで起こるシックハウス症候群の原因のひとつと考えられていることなどから、人体への影響が懸念されるため、「13物質の室内濃度指針値」(厚生労働省)が策定されました。


■VSCについて
VSCは揮発性硫黄化合物(Volatile Sulfur Compounds)の略称であり、口臭や生ごみの主な原因となる硫化水素、メチルメルカプタン、硫化ジメチル(ジメチルスルフィド)などの硫黄系が含まれます。


■古河産業株式会社について
古河産業株式会社は古河電工グループの商社として、また、銅、アルミやプラスチックなどの素材のプロフェッショナルとして、エレクトロニクス、自動車、航空宇宙、社会インフラ、医療、マテリアル、鉄道、建築、情報通信など広範囲に事業を展開し、様々な産業において販売網を構築しています。近年は、素材だけではなく、加工や物流機能、先端素材の共同開発など付加価値を提供するとともに、ドローンや半導体製造装置関連のビジネスモデル構築など、新たな価値を付加した複合的な商品やサービスの開発を進めております。


■アルバファインテック株式会社について
アルバファインテック株式会社は汎用樹脂からエンジニアリングプラスチックまで幅広く熱可塑性樹脂の着色加工や複合樹脂(コンパウンド)の製造を行っております。お客様の必要とされる品質を提供することを第一とし、お客様と共に調色や試作を行い、製品の立ち上げから量産まで対応しております。


■株式会社日本抗菌総合研究所について
株式会社日本抗菌総合研究所は、世界に「ない」ものを創造することをテーマに研究開発基盤をコア・コンピタンスとした企業で、あらゆる粉末を水の中で崩壊させることを可能にするタブレット粒技術(国際特許)等の先端技術開発をはじめ、商品開発サポートをコアビジネスとしています。

株式会社日本抗菌総合研究所のプレスリリース一覧
https://prtimes.jp/main/html/searchrlp/company_id/16200


■製品に関するお問い合わせ
古河産業株式会社 合成樹脂事業部
担当 : 勝田
HP : https://www.furusan.co.jp/
E-mail: takayuki.katsuta@furukawaelectric.com
情報提供元: @Press