静岡県の川勝平太知事(75)は10日午後の定例記者会見で、退職届を前倒しで提出した理由について「私の発言によって県民に大変なご迷惑がかかっている。県政の空白を短くするということで今日提出した」と述べた。

 川勝氏は同日午前、県議会の中沢公彦議長に退職届を提出した。地方自治法は30日後に自動的に失職すると規定しており、辞職に伴う知事選は5月9日告示、26日投開票となる見通し。

 川勝氏を巡っては、今月1日の県庁の新入職員への訓示で職業差別にあたる発言をしたなどとして批判が殺到。川勝氏は2日、6月の県議会で辞職する意向を表明し、その後、職業差別にあたる発言を撤回していた。【最上和喜、丹野恒一】

情報提供元: 毎日新聞
記事名:「 「県政の空白を短くする」静岡県・川勝知事、辞職前倒しの理由説明