世論調査会社「韓国ギャラップ」が12日公表した調査結果によると、岸田文雄首相と韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の7日の日韓首脳会談について「成果がなかった」と答えた人が49%で、「成果があった」は33%だった。一方、尹氏の支持率は前週よりも2ポイント上昇して35%だった。

 首脳会談後の9~11日、韓国の18歳以上の1000人に調査した。「成果がない」と答えた理由は「実益がなかった」(14%)がトップで、「歴史問題の無視、謝罪なし」(12%)、「韓国が譲歩しただけ」(11%)が続いた。一方、「成果があった」と答えた人が最も多く挙げた理由は「韓日関係の改善」で32%だった。

 韓国ギャラップは2015年11月に安倍晋三首相(当時)が訪韓し、朴槿恵(パク・クネ)大統領(当時)と会談した時よりも「やや良い評価」との認識も示した。

 岸田氏は首脳会談で、徴用工問題をめぐり、「心が痛む」と表明した。岸田氏に対する考え方が「以前より良くなった」と答えた人は25%で、「悪くなった」の12%を上回った。【ソウル坂口裕彦】

情報提供元: 毎日新聞
記事名:「 日韓首脳会談 韓国世論調査、49%が「成果なかった」