東京都足立区の東武スカイツリーライン西新井駅でコーヒー缶が破裂した騒ぎ。警視庁西新井署への取材によると、缶の中身は強アルカリ性洗剤で、アルミ製の缶と化学反応を起こし、水素ガスが発生したとみて調べている。同様の事故は過去にも発生しており、東京消防庁は、動画で注意を呼びかけている。 

 2012年10月には、東京メトロ丸ノ内線の本郷三丁目駅に停車中の電車内で、乗客の持っていた業務用洗剤入りのアルミ缶が破裂し、乗客ら14人が軽いやけどをした。

 危険性を伝えるため、東京消防庁は公式ユーチューブチャンネルで、アルミ缶にアルカリ性洗剤を入れた実験動画を公開し、注意を呼びかけている。動画では、筒状に切ったアルミ缶にアルカリ性洗剤を注ぐと、約3時間後には洗剤から水素ガスの気泡が立ち始めた。約6時間後にはぶくぶくと筒から液体があふれ出し、アルミが溶けて穴が開く様子などが確認できる。

 東京消防庁は「金属製容器は洗剤と反応し、破裂したり溶けたりすることがある。専用の容器以外に移し替えないでほしい」と呼びかけている。【菅健吾】

情報提供元: 毎日新聞
記事名:「 洗剤入った缶破裂 「使用は専用容器だけで」消防庁が動画で注意