【イスタンブール時事】ウクライナ軍は22日、東部ドネツク州のバフムトなど東部の前線一帯でロシア軍による砲撃が続き、ウクライナ側が反撃していると明らかにした。南部でも、ウクライナが先に州都を奪還したヘルソン州や原発があるザポロジエ州でロシア軍が多くの標的を攻撃しているという。  ウクライナのゼレンスキー大統領は20日、訪米直前にバフムトを電撃訪問し、ロシア軍と戦う兵士らを激励していた。その後も戦況に大きな変化はないもようだ。  ウクライナ軍は22日の声明で、ロシア軍がウクライナ侵攻を開始した2月以降で「ロシア側は兵員10万人以上を失った」などと戦果を誇示した。  ただ、東部でロシア軍の動きを抑えるには至らず、ウクライナ側は厳しい状況に立たされている。ロシア大統領府によれば、プーチン大統領は21日、ウクライナで作戦に従事する部隊を増強する方針を確認した。  また、ヘルソン州のヤヌシェビッチ知事はロシア軍が21日に州内各地に60回以上にわたる砲撃を加え、1人が死亡したと発表した。ウクライナ軍の同日の声明によれば、ザポロジエ州では病院など複数の民間施設に対してミサイル攻撃があったという。 【時事通信社】 〔写真説明〕21日、ウクライナ東部ドネツク州バフムト郊外で戦車に乗るウクライナの兵士(AFP時事)
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 東部前線で攻撃続く=ウクライナ大統領の訪問地