【ニューデリー時事】甚大な洪水被害に見舞われているパキスタンで、6月以降の死者が子供536人を含む1508人に達したことが15日付の国家防災庁のまとめで分かった。家屋の被害は180万棟を超え、テントもなく屋外で寝泊まりを余儀なくされる被災者も多い。  地元紙エクスプレス・トリビューンによると、作物の被害面積は全土で推定約335万ヘクタールに上る。被害の大きかった南部シンド州の生産者団体幹部は同紙に対し、「州の野菜はほとんどなくなってしまった」と語った。  一方、大量発生した蚊を媒介にした感染症が被災地で広がっている。シンド州では今月に入り3000人以上がマラリア、1000人以上がデング熱に感染。デング熱で少なくとも9人が亡くなったと伝えられている。 【時事通信社】
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 洪水死者1500人超=作物被害深刻、感染症も―パキスタン