海上自衛隊は9日、個人情報を含む行政文書を部外者に渡していたとして、海上自衛隊東京業務隊の3等海佐の男性を懲戒免職処分にしたと発表した。3佐は「記憶にない」と話している。機密の流出は確認されていないという。  海自によると、3佐は防衛省内の別部署に勤務していた2020年3月、個人名などが含まれた職務に関する文書をコピーし、同5月に東京都新宿区の飲食店で部外者に手渡したとされる。海自は3佐の氏名や流出先などを明らかにしていない。  自衛隊の警察に当たる警務隊が漏えいを把握し、3佐の通話記録や飲食店の利用などを確認。故意に職務上の秘密を漏えいさせたとして、今年6月に自衛隊法違反の疑いで逮捕した。その後、3佐は略式起訴され、罰金刑を受けたという。  海自は「隊員の指導を徹底し、再発防止に取り組む」とコメントした。 (了)【時事通信社】
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 部外者に行政文書漏えい=海自3佐を懲戒免職