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第1管区海上保安本部(小樽市)は事故発生後から連日24時間態勢で捜索を続けているが、4月28日を最後に日本側では発見には至っていない。道警は発生3カ月に合わせ、26~28日に集中捜索を行う。
海上保安庁関係者によると、ロシア側でのDNA型鑑定の結果、国後島で見つかった男女2人は甲板員曽山聖さん=事故当時(27)=と乗客だった北海道北見市の女性、サハリンで見つかった男性は道内の男性と、それぞれDNA型が一致。3人の遺体は引き渡し後、日本で改めてDNA型鑑定を行い、身元を確認する予定だが、引き渡し方法についてロシア側が難色を示し、調整が難航しているという。
地元の斜里町には事故後、全国から寄付金が届き、5月末で約1200万円に達した。町は新設した基金に積み立て、捜索に当たる漁船の燃料費などに充てる。
事故は4月23日に発生。国土交通省は6月に運航会社「知床遊覧船」(斜里町)の事業許可を取り消し、同本部は桂田精一社長(59)らを業務上過失致死容疑で捜査している。国交省関係者によると、運輸安全委員会はカズワンの船体調査を行った。 (了)
【時事通信社】
〔写真説明〕海底からの引き揚げ後、網走港に陸揚げされる観光船「KAZU I(カズワン)」=6月1日、北海道網走市
〔写真説明〕沈没した観光船「KAZU I(カズワン)」(運航会社「知床遊覧船」ホームページより)