北海道知床半島沖で26人が乗った観光船「KAZU I(カズワン)」が沈没した事故で、第1管区海上保安本部(小樽市)が北方領土・国後島で見つかった男女2遺体の可能性がある行方不明者のDNAサンプルをロシア側に提供していたことが14日、同本部への取材で分かった。  同本部などによると、口腔(こうくう)粘膜などから採取したDNAサンプルを9日、ロシア側に提供した。同本部は早急なDNA型鑑定を求めているが、実施時期は未定という。行方不明者のDNA型と一致すれば、遺体の引き渡しを求める。  国後島では5月6日に女性の遺体が発見された。同19日にも男性の遺体が発見されたとロシア側から連絡があり、政府が外交ルートを通じて情報収集していた。 (了)【時事通信社】
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 ロシア側にDNAサンプル提供=国後島2遺体の身元確認へ―知床沈没事故