エース小林陵の2回目。最後の1本を前に、銅メダルに届かないことはほぼ決していた。ラスト1本を残していた、その時3位のノルウェーと56.3点の大差。男子団体で2大会ぶりのメダルを狙った日本は5位にとどまった。  1回目で134メートルの大ジャンプを見せたエースが、2回目でも組トップの得点と奮闘。それでも、2回目3番手終了時の6位から一つ順位を上げるのがやっとだった。1番手を務めた佐藤は「これだけ力を持った陵侑にメダル争いをさせることさえできなかったのは、チームメートとして言葉にならない」と悔しがった。  4人が2回ずつ飛ぶ団体戦。一人の力ではどうにもならない。ワールドカップ(W杯)優勝経験もある佐藤は2回目に組3位と健闘したが、4人全員がハイレベルなジャンプをそろえた金メダルのオーストリアや、弱点のなかったスロベニア、ドイツとは力の差がはっきりしていた。  最後に飛ぶ小林陵以外に戦える選手がそろわないと勝負にならないことが改めて分かった。ただ、中村や小林潤が1本でもビッグジャンプを披露できていれば、展開も変わったはず。最年長30歳の小林潤は「引っ張っていこうと思ったけどうまくいかなかった。リベンジしたい」。  佐藤は26歳で、中村と小林陵は25歳。エースは「ここからどうしていくかだと思うので楽しみ」と言った。(時事)【時事通信社】
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 4人の力及ばず=日本男子、悔しい5位〔五輪・スキージャンプ〕