【ソウル時事】韓国の文在寅大統領は3日、新年の演説を行い、「チャンスがあれば最後まで南北関係正常化と後戻りできない平和の道を模索する」と強調した。日本への言及はなかった。  5月で退任する文氏にとって、任期中最後の新年演説。文氏はこの中で「今は南と北の意志と協力が何よりも重要な時だ。再び対話し協力するなら、国際社会も応えるだろう」と呼び掛けた。「次の政府でも対話の努力が続くことを願う」と対話路線の継続も訴えた。  文氏はまた、新型コロナウイルスなどを念頭に「危機を完全に克服し、正常化する元年にする」と表明。「世界を先導する経済強国に進んでいく」と語った。外交に関しては「高まった国際的地位にふさわしく多様化し、外交の地平を広げる努力を任期最後まで行う」と述べた。 【時事通信社】 〔写真説明〕3日、ソウルの青瓦台で新年の演説を行う韓国の文在寅大統領(EPA時事)
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 最後まで南北改善模索=次期政権も対話努力を―韓国大統領