ドーシャとは、アーユルヴェーダの概念のひとつで、3つの生命エネルギー「ヴァータ」「ピッタ」「カパ」を総称したもの。このドーシャバランスは一人ひとり異なると言われており、心身の不調を感じた時は、ドーシャのバランスが乱れていると考えられます。今回は、ドーシャの乱れからくる不調を手軽に手放すため、誰もが好きな「おやつ」に着目。ピッタ体質の方の特徴や起こりがちな不調の紹介とともに、それらを整えるのに効果的なおやつをご紹介します。


そもそもピッタって?

3つのドーシャは、アーユルヴェーダの基本となる5大元素(空・風・火・水・地)のうち2つからなり、その元素のイメージを反映した特徴を持っています。なかでもピッタは、5大元素の火と水の元素からできています。
ピッタのイメージは、夏の気候です。アーユルヴェーダの視点から見ると、ピッタは猛烈な暑さなどの熱性、夏の鋭く差し込んでくる日差しのような鋭性、立っているだけでだくだくと汗が流れ落ちてくるのは液体性などの性質があります。
ピッタは夏に増えるエネルギーのため、私たちの体が夏の暑さで体力を消耗し、汗をかいて水分が不足してしまうのは当然のことなのです。
ご自身のドーシャバランスを知りたい方は「アーユルヴェーダの「ドーシャ占い」とは? 自分の体質を診断しよう!」でチェックしてみてください。

ピッタ体質の体型と体質、内面の特徴

ピッタ体質の方は熱性を持つため、体が温かく代謝が良い特徴があります。また、消化力があり「食べることが大好き」という方が多いのですが、代謝が良い性質のため自然とプロポーションを保てるようです。
また、別の見方をするとピッタはヴァータとカパの中間に位置するドーシャエネルギーであることから、「均整が取れている」という特徴があります。このことからプロポーションが良く、整った容姿を持っている方が多いといわれています。さらに、ピッタが持つ流動性によって関節が柔らかいので、体の柔軟性が高いことも特徴です。
ピッタ体質の方の性格は、知的、情熱的、リーダーシップがあるといわれています。よく勉強し情熱を持って物事を進めていくため仕事ができ、周囲から自然とリーダーに押される方が多いでしょう。

ピッタ体質の方が気を付けたいこと

ピッタ体質の方は、体が元々温かいことや体力の消耗により、特に夏は夏バテや熱中症になりやすい傾向があるため「頑張り過ぎないこと」が大切です。夏は体力温存を重視してください。
また、暑さによる食欲不振、日焼け、脱水症状にもなりやすいので、食事のメニューに気を配るのはもちろんのこと、水分補給にも十分配慮しましょう。経口補水液などでビタミン、ミネラル類をこまめに補給することもおすすめです。
ピッタドーシャのバランスが崩れると、頑張り過ぎたり、イライラしたりしてしまうことがあります。体力を温存することを意識しつつ、おやつで不足しがちな滋養と水分を手軽に補給していきましょう。

ピッタ体質の方にオススメのおやつ

・旬のフルーツぶどう

完熟でみずみずしく甘みを持つフルーツは、ピッタを鎮静させてくれる食べ物です。夏から秋にかけて特に摂りたいのは、甘みと渋みがあり体を潤してくれるぶどうです。手軽に食べやすく、体をクールダウンしてくれます。
ぶどうをそのまま食べるのも良いのですが、筆者のオススメは、佐幸本店の山葡萄のジュース「山のきぶどう」。夏バテで弱った体に、ブドウの濃厚な滋養が染み渡る絶品です。山葡萄の栄養は、抗酸化力のあるポリフェノールが一般的なぶどうの8倍もあるといわれ、山の滋養を簡単に効率良く栄養が取れる点でもおすすめです。

・アムラ入りしそジュース

アーユヴェーダのスーパーフルーツ「アムラ」は、日常的に積極的に取り入れてほしい食品の一つ。日本ではあまり馴染みがありませんが、熱によって壊れにくいビタミンCやポリフェノールを多く含み、アーユルヴェーダでは冷性を持ったラサーヤナ(若返り)のフルーツといわれています。
インドではポピュラーな食材なのですが、日本においてはスーパーで手軽に購入できるフルーツではありません。そこで筆者は、アムラをパウダー状にした、IPMの「アムラパウダー」(食品認可)をお茶やジュースに入れて愛飲しています。
また、夏に旬を迎える赤じそは「甘み」や「渋み」によりピッタを下げてくれる日本のスパイス。地産地消の赤じそを使ってジュース作りをしてみるのもオススメです。ジュースの紅色がとても映え、美しさにも満足します。そこに冷性を持つアムラを加えると、ピッタを鎮静させる効果がより高まりますよ。

・杏仁豆腐

アーユルヴェーダが推奨する食材の一つに「牛乳」が挙げられます。牛乳はピッタの熱性を緩和し、活力を与え、体を潤す効果があります。そんな牛乳から作られている杏仁豆腐もピッタ体質の方にオススメスイーツの一つです。カルシウムやたんぱく質を取りつつ、カロリーは控えめという点も◎。

情報提供元: Tonoel
記事名:「 アーユルヴェーダの体質別オススメおやつ【ピッタ編】