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多くのキャンパーが集うGO OUT CAMP開催中のふもとっぱら。会場を埋め尽くすほどのキャンプサイトの中には、実用性やルックスを兼ね備え、経験やこだわりの高さを伺わせるキャンプ上級者のサイトも多数。
長年のキャンプ経験や様々な道具との出会いを通して、理想のスタイルに行き着いたベテランキャンパーのサイトに登場するギアはとても参考になります。今回はそんな玄人たちの愛用品を拝見しました。
今回はファミリーやデュオでキャンプを楽しむベテランキャンパーさんに取材。そのこだわりのアイテムを紹介してもらいました。まずはベテランのファミリーキャンパーのサイトから。ファミリーならではのサイトレイアウトやアイテムの選択など、経験の光るキャンプサイトには要注目です。
コレクターから「The Red」の愛称で知られている「Coleman(コールマン)」のヴィンテージランタン。「200A」は1950〜1980年代の間で、細かい仕様変更を重ねながら製造されています。燃料はホワイトガソリンを使用。マントルはシングルタイプで、球状のグローブが特徴です。クラシカルなサイトの差し色として、目を引きます。
1940年以降、オイルランタンを製造し続けるニューヨーク発祥のランタンメーカー「DIETZ(デイツ)」の永久定番ランタン。こちらのモデルは、通常のスチール素材ではなく、真鍮で作られた贅沢な1台です。真鍮ならではのエイジングが楽しめ、使うごとに風合いを増します。クラシカルなサイトに合わせたい逸品。
アメリカンヴィンテージの空気を纏った、「STANLEY(スタンレー)」人気ランチボックス。スチール製のボディにハンマートーン仕上げがされており、武骨な質感が魅力です。9.5Lの大容量で、リッドに同ブランドの1Lサイズのボトルを固定・収納できます。クッカーや、コーヒーセットの収納に最適。
100年以上の歴史を持つ、スウェーデン発のガスウェアブランド「PRIMUS(プリムス)」の人気ツーバーナー。よくあるツーバーナーは、OD缶を2本セットする必要がありますが、こちらは1本で使用できる点が魅力です。ガス缶はホースに繋げて使用する分離式なので置き場所にも困りません。マットブラックの本体とウッド製のハンドルの組み合わせが、スタイリッシュでどんなサイトにもハマりやすい、おしゃれなアイテムです。
自転車用のパニアバッグで知られ、丈夫なターポリン素材を3D溶接して信頼性の高いプロダクトを作り続けるドイツの老舗ブランド「ORTLIEB(オルトリーブ)」の折り畳みバケツ。こちらのアイテムは、タフながら折り畳みでき、積載を気にせず携帯できる点が魅力です。キャンプシーンでは、洗い物を入れるシンクや、ジャグの水受けとして活躍します。
2005年代中期に販売されていた「THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)」の4人用ドームテント。2本のポールでインナーテントを立て、アウターテントを被せて、3本目のポールで前室を作る方式を採用しています。インナーテントは183cmの高さがあり、着替えなどもしやすく狭さを感じません。4面にメッシュパネルを備え通気性も十分。古いモデルだが、現在でも使い勝手の良い名品です。
神奈川県初のテントメーカー「LOCUS GEAR(ローカスギア)」のピラミッド型ツーポールシェルターです。オーダーメイドにて、国内の工場で製造されており、生地のカラーを選択できます。600 × 300 × 185㎝の大型サイズながら、メインポール込みの重さは、2.5kg以下と超軽量。
収納サイズも2Lのペットボトルより少し長いぐらいのサイズになるので、複数人でのバイクパッキングにも対応します。オプションでインナーテントも用意されていますが、小型のテントを配置してカンガルースタイルを楽しむユーザーも多い使い道の広さも魅力のシェルターです。
プラスチック性の業務用品を展開するアメリカメーカー、トラストの収納ブランド「THOR(ソー)」。こちらのコンテナは収納性の高さと丈夫な作り、アメリカのホームセンター感が魅力です。スタッキングができ、オプションの天板を取り付けるとテーブルとしても使うことができます。
アメリカ、シアトル発のクーラーボックスブランド、「AO Coolers(AOクーラー)」のソフトクーラー。肉厚なウレタン製の断熱材により、ソフトクーラーながら一部のハードクーラーを凌駕する保冷力の高さを誇ります。
こちらはサイズ展開も豊富で、こちらは350mLの缶が12本入る「12パック」モデル。両サイドのバックルを外すと、トートバック型になり、ジッパーを大きく開口でき中身も取り出しやすい。
センスの光るウッド製のキャンプ家具が人気のブランド、「Peregrine Furniture(ペレグリンファニチャー)」。こちらの「トータススタンド」は、ヒノキの合板で作られた組み立て式のテーブルです。ウッドパネルの組み合わせで構成されており、収納時はフラットにまとめられます。
強度の高い構造なので、テーブルとして使う以外にも、クーラーボックスやスツールとしても使用可能。Tomさんのものは限定のプリントが施されたレアな逸品です。
ハードクーラーの代名詞「YETI(イエティ)」の廃盤モデル。現行の20QTモデルと比べるとかなりコンパクトな大きさで、丸みを帯びたデザインと、同ブランドの旧ロゴが特徴。ハンドルを立てることで、リッドがロックされる作りになっている。
国内外のネットオークションでもなかなかお目にかかれない希少なアイテムだ。レトロなブルーの他にホワイトカラーのものも存在する。
約100年の歴史を持つスウェーデン初のアウトドアブランド「TRANGIA(トランギア)」の永久定番アルミケトル。軽量さとアルミ素材ならではの熱伝導率の良さが特徴です。ハンドルにはゴム素材のカバーがついているので、手に熱が伝わりにくい。
こちらのレッドカラーのケトルは、秋田県に本店を構えるアウトドアショップ「ディセンバー」にてカスタムされた、オリジナルモデル。かつて存在した、本家のヴィンテージモデルのカラーを再現したこだわりの逸品です。
携帯性に優れたキャンプチェアに定評のある、サンフランシスコ発のアウトドアブランド「Alite(エーライト)」のハイチェア。3点で接地するフレームのジオメトリーが美しく、コンパクトに分解収納できます。座面高が38cmと、エーライトのチェアのラインナップのなかで最も高く、立ち座りがしやすい仕様。現在は惜しくも廃盤となっています。
次ページではデュオキャンパーにおすすめのギアをご紹介!
続いては、デュオでキャンプを楽しむキャンパーさんのサイトを拝見。2人で過ごすのにちょうどいいサイトの規模感やアイテムのチョイスに注目です。
山岳アイテムにくわえて、ユニークなテントにも定評のあるカリフォルニア発のブランド「MOUNTAIN HARDWEAR(マウンテンハードウェア)」の廃盤テント。ワンポールテントのような構造を持つが、天井部にフラフープ状の円環型ポールを備えており、唯一無二のシルエットを生み出しています。この円環型ポールにより、天井の面積が広がり、圧迫感を感じさせません。重量も6人用ながら、最大3.13kgと軽量です。
アメリカの大手アウトドアショップチェーン「REI CO-OP」のオリジナルテーブル。サイドテーブルとして、ドリンクやフードを置くのにちょうどいいサイズ感で、脚を開くだけですぐに使える使い勝手の良さが魅力。
天板は3mm厚のアルミ製で、熱いものもそのまま置くことができます。収納時はスリムになるので、積載にも困りません。日本国内では未販売なので、ヨコさんは個人輸入にて入手したとのこと。
山岳用品のパイオニア的ブランド「MSR(エムエスアール)」のステンレス製ケトル。クッカーへのスタッキングやバックパックへの収納がしやすいように、注ぎ口がかなり小さく作られている点が特徴。容量は1Lでソロからデュオの湯沸かしにちょうどいいサイズ感。現在は廃盤となっているレアなアイテムです。MSRの旧ロゴが年代を感じさせます。
お気に入りのアイテムで自分だけのコーヒーセットを組むのもキャンプの楽しみのひとつ。2人の場合は、お気に入りのショップ「バービーコーヒーロースターズトーキョー」の豆を美味しく淹れることをコンセプトにセットが組まれています。
中でもお気に入りのアイテムは、インテリアブランド「ホルツ」の「カサネコップ」。スタッキングできるカップで、天然木の木目が美しい。
アルミポールメーカーのTOPメーカー、韓国DAC社のアウトドアブランド「Helinox(ヘリノックス)」のコンパクトなサイドテーブル。円形の天板に3本の脚を差し込むだけで設営できる手軽さと、220gの軽量さが魅力。2人が使用しているモデルは脚が発色の良いイエローカラーで、サイトの雰囲気にマッチしています。
昨今のキャンプ人気初期から、ハイクオリティなウッドテーブルに定評のあった「キャンプマニアプロダクツ」の定番ウッドテーブル。ラウンドした天板の形状が特徴で、長く使っていても飽きが来ないんだとか。
面倒な組み立てが不要で脚を開くだけで、すぐに使用できる点が、キャンプ慣れしたキャンパーにも愛用されている理由のひとつ。メンテナンスを繰り返しながら使い込むとエイジングも楽しめます。
数あるキャンプチェアの中でも不動の人気を誇る、テネシー発のハンドメイドチェアブランド「Kermit Chair(カーミットチェア)」。元々はバイカー用の分解収納可能なチェアとして生まれましたが、その人気は各国に広まっています。
「カーミットチェア」には、コラボアイテムも存在し、特に人気を博します。こちらは、ポップで独創的なアパレルとキャンプアイテムが幅広い層から支持を集めている「NATAL DESIGN(ネイタルデザイン)」のオリジナルシートがあしらわれたもの。同ブランドのアイコンのひとつであるトリコロールストライプがヴィンテージ感のあるサイトにマッチしています。
保冷カップに定評のあるドリンクウエアブランド「ミアー」のマグをベースに使用した「Patagonia(パタゴニア)」のアイテム。YUTAさんのヴィンテージサイトにあったので、こちらも年代ものに見えますが、今も購入可能。
レトロなグラフィックで見た目も抜群だが、二重の真空断熱構造により保冷性は高く、丈夫で手入れのしやすいステンレス製で使い勝手も良好です。
画家で彫刻家のビル・モス氏が設立した伝説のテントメーカー「moss TENTS(モス テンツ)」のヴィンテージドームテント。世界初のドームテントを送り出したブランドとして、テントの歴史に名を残しました。「テントは人間が住むことのできる芸術作品」というモス氏の言葉通り、そのテントは芸術的なジオメトリーと居住性の高さを持っています。
こちらの「リトルディッパー」は4本のポールを花びら状にクロスさせた構造が特徴的な4〜5人用テント。前後の大きなメッシュにより、日本の気候でも快適です。2020年にブランドが復活を果たしたので、こちらの復刻も待たれる。
羽毛にこだわったスリープウエアやアパレルを展開するブランド「NANGA(ナンガ)」の3シーズン用、シュラフ。460gのダウンを使用し、フィルパワーは650、快適使用温度-4℃と、日本の低山で使用するには十分な性能です。
テントの結露で濡れにくいナイロンリップ素材の表生地や、ジッパーの噛み込みを防ぐ機構など細部まで作り込まれています。YUTAさんが使用しているのはアマゾンの別注モデル。90年代を感じさせる配色のブランドロゴがサイトに馴染みます。
今回は、ふもとっぱらに集まるベテランキャンパーのキャンプサイトには、真似したくなるキャンプギアや使えるテクニックが多数。今回紹介したキャンプサイトを参考にするのはもちろん、キャンプに行った際に他のサイトを観察してみるのも面白いかもしれません。
The post リアルキャンパーに聞いた、今持っておくべきキャンプ用品23選。 first appeared on GO OUT.