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私自身がテレビ報道で学んできたスキルと、プロのカメラマンに教えてもらった情報も含めて、誰でもできる工夫をいろいろ紹介しましょう。
まず、「天空き」「串刺し」「あおり」の3つを押さえることです。
まず「天空き」とは、の先から画面の上の端までのスペースが大きく空きすぎている状態のことをいいます。
みなさんも、オンラインミーティングの際に、まずは自分の頭の上が、どのぐらい空いているかチェックしてみてください。
そこが空きすぎているときには、パソコンのカメラレンズにもう少し近づいて、調整しましょう。こぶし1つか2つ分になればOKです。ちなみに、プロの世界では、目の位置から画面の上の端までと画面の下の端までの長さの比率は「3対7」がベスト。「黄金比」といわれています。
みなさんもZoomなどを使うとき、頭の上が空きすぎていないか、気をつけるといいと思います。
試しに、「 news every. 」の藤井貴彦キャスターのワンショットをチェックしてみてください。きれいにこぶし1つから2つ分、スペースが空いているはずです。
次に「串刺し」です。
これは、リポートする記者の背景に、柵や規制線などがあって、そのラインが真横から記者の顔を串刺しするような感じになってしまっていることです。
これ、なさそうでけっこうあるので、現場でも気をつけています。みなさんも同様に、書斎やリビングでリモート会議などをする場合は、背景の本棚や飾り棚などのラインがちょうど顔の真ん中を「串刺し」していないか、そして縦のライン、家の柱や壁飾りなどが後頭部から上に突き出す位置にきていないか、注意したほうがいいかもしれませんね。
最後に「あおり」は、下からのアングルで映すことを意味します。
あおりになると、相手を見下して、偉そうな印象を与えてしまいます。これも、けっこうあります。まずはご自身のパソコンのカメラレンズの位置をチェックしてみてください。カメラレンズがパソコンの下のほうについていると、どうしても「あおり」の状態になってしまいます。パソコンの下に分厚い本や箱などを置いて高さを調節すると、カメラレンズの位置が上がるので、目線が平行になり改善されます。
とのことでした。
他にも「光の当たる場所を選ぶ」「目線はレンズ」というのも大事なポイントだそうで、照明、背景、パソコンのカメラレンズの位置、この3つをほんの少し気をつけるだけで、映り方はずいぶん違ってくるそうです。
そんな「映るプロ」だけでなく、BS日テレ「深層NEWS」など、数多くの討論番組で司会を務め、様々なゲストをインタビューしてきた「コミュニケーションのプロ」でもある小西さんが、コロナで人との接触機会が減り、悩みを抱え込みがちな人が少なくない現在、「withコロナ時代のコミュニケーション⼒」を提⾔! 仕事、⼈⽣‥‥逆境を乗り越えて、成⻑するためのヒントを本にまとめたのがこちら
リモート会議で必要なまとめ力に必要なエッセンス、対面より大事な「リモート会議のラスト5分の必殺ワード」、逆境を乗り越える「発散ノート」と「改善ノート」の二つの自己流ノート術など、すぐに参考にできるテクニックも満載。「withコロナ」が当面続く困難な時代に、逆境を乗り越えるために必要なキーワードが含まれている1冊としてもおすすめです。年末年始にぜひ一度手に取ってみてはいかがでしょうか?
<以下、出版情報>
日本テレビ「news every.」キャスター 小西美穂著
『報道キャスターが現場で学んだ42の仕事術』
光文社 刊
▶ 父の肩を揉む息子。年を追うごとに会話は悲痛なものになっていき…胸が熱くなる涙腺崩壊話3選