毎年、順位をめぐって全国的な注目を集める『都道府県魅力度ランキング』の最新版、2020年バージョンが10月14日に発表された。





 

今年ですでに実施は15回目で、今回は2020年6月24日〜7月20日の調査期間を経て、全国の消費者3万1734人から有効回答を得たという。もちろんのこと1位から最下位までの47都道府県すべてが獲得ポイント数順に容赦なく公表されており、もし順位が気になるなら「都道府県魅力度ランキング」のワードでネット検索すればすぐ出てくるので、それをご覧になったていだきたいのだけれど、とりあえず「2020年のベスト10」を紹介してみると、以下のとおりであった。





 

1位:北海道

2位:京都府

3位:沖縄県

4位:東京都

5位:神奈川県

6位:大阪府

7位:奈良県

8位:長野県

9位:福岡県

10位:石川県


 



あと、いささか心苦しくはあるのだけれど、「ワースト5」も一応追記しておく。

 

 



42位:茨城県・岐阜県

44位:福井県

45位:佐賀県

46位:徳島県

47位:栃木県


 



たしかに、上位には私がいつかは移住したい京都や(金沢を有する)石川、1年に一度は必ず訪れる沖縄(※今年はコロナ騒動で行けなそうだが…)、それに出張が一番楽しい(中洲を有する)福岡……と、錚々たる“面々”が顔を並べている。が、この「魅力度」ってやつが、はたして「住みたい」という意味なのか、「旅行したい」という意味なのか、そこらへんがイマイチ判然としない。おそらく、その両方を兼ね備えた……もっとにべも無い表現をしてしまえば「どっちでもいい」といったニュアンスをさり気なく匂わせるがゆえの「魅力度」なる曖昧なワードだと推測するが、いずれにせよ下位に甘んじてしまった県民からすると、はた迷惑な話なのではなかろうか。



 



ちなみに、この「余計なお世話」的なランク付けを(勝手に)毎年行っているのは、民間調査会社である『ブランド総合研究所』。落語家の立川志らく(57)が、自身がMCを務める朝の情報バラエティ番組『グッとラック!』(TBS系)で、



 



「要は知名度ランキングみたいなもの」



 



……と、各都道府県の特徴を「魅力度」の一言で格差化してしまう矛盾を一刀両断していたが、私は普段の志らくの主義主張にはあまり賛意を示すことができないのだけれど、この案件に関するかぎりは、まったくもって同感である。当たり前だが「魅力度ランキング」と銘打ったアンケートで最下位になってしまった都道府県は「一番魅力のない都道府県」といった烙印を押されてしまうわけである。仮に「知名度ランキング」での最下位だったら、「来年は地域アピールに、より力を入れよう!」と奮起もできるかもしれないが、「魅力がない」と言われてしまったなら、そんな気力も萎えてしまうであろう。私は今年の「最下位」というランキング結果を受け、その感想をメディアに向けてコメントしていた栃木県知事の物悲しそうな表情を忘れることができない。大丈夫! 栃木県には日光もあるし那須高原もあるし、温泉もいい湯が出てるし……つい先日にはムネリンの応援をしに独立リーグチームの『栃木ゴールデンブレーブス』の応援にも行ってきた。お世辞抜きでとてもいい県でありますっ!


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情報提供元: citrus
記事名:「 「都道府県魅力度ランキング」ワースト1は"栃木県"!「魅力度」の部分があまりに無慈悲で最悪な件について…