世間を賑わせている俳優・東出昌大(32)と若手女優・唐田えりか(22)との不倫発覚騒動に便乗し、あの東スポが、



 



「長年ドラマを中心に活躍しているベテラン男性俳優と美人女優“も”不倫をしていたとの衝撃情報をキャッチした」

 



……みたいなスクープをネット上に配信していた。



 



なんでも、ベテラン男性俳優が一方的に別れを切り出すと、(不倫関係にあった)美人女優は豹変。ベッド写真を流出させ、ベテラン男性俳優を脅迫。挙げ句の果てには警察沙汰にまで発展した……らしい。





 

その「ドロ沼不倫劇」の、東スポによる「独占追跡」の成果はアレコレ……と、それなりの詳細が報じられてはいたものの、問題なのは“当事者二人”の表記のしかた。ベテラン男性俳優は「X」、美人女優は「Y」──実名どころかイニシャルトークですらない……。つまり、誰が誰だかさっぱりわからないのだ。ちなみに話は少々脱線するが、なぜ「女性の俳優」は「女優」なのに、「男性の俳優」はそのまんま「男性俳優」なのか? おそらく「男優」だと多くの人たちが「AV男優」と勘違いしてしまうからだと推測される。「AV男優→男優」という省略表記がこうも一般レベルまで浸透しているとは!? いやはや、社会に及ぼす“エロの力”って……マジ、ハンパない。





 

話をもとに戻そう。そして、同スクープ(?)の下にあったヤフコメ欄をザッと眺めてみたら、





 「XだのYだの、実名出せないなら書かないでほしい」

 



……と、多くのネット住民の皆さんが憤慨なさっていた。





 

「なにを今さら!」

 



とりあえず、私はこう反論したい。「A」とか「B」とか「C」とか、「X」とか「Y」とか「Z」とか、アルファベットのアタマやケツを巧みに使いこなし、イニシャルですら特定できないターゲットを又聞きレベルの“ギョーカイ噂話”から、妄想によって「意中の人物」へと仕立て上げ、「結局、この記事を書いた記者は何を言いたかったんだろう…」と読者をケムに巻く手腕こそが、東スポの真骨頂ではないか。



 

「こんなに多くの文字数でスペースを埋め尽くしておきながら、有益な情報は一つたりとて得られなかった」──そういう意味で、今回の「XY不倫報道」は、じつに東スポらしい、味わい深い記事だと私は思う。

 



が、「とりあえず反論」はしてみたけれど、ネットでこの記事を見た人たちが「実名出せないなら書くなよ」とツッコミたく気持ちも、理解できなくはない。インターネットに流れるニュースやコラムは、信ぴょう性の深度にかかわらず、タイトルのみがランダムに無秩序なかたちで羅列される。一応、配信元もそのタイトル下に掲載してあるが、薄いグレーでフォントも老眼だったら見逃してしまうほどに、小さい。タイトルの煽りっぷりについつい“お手つき”(=クリック)してしまった、たとえば日々の仕事に追われるビジネスパーソンな御仁が「貴重な時間をムダにした…」と、脱力に到るのも無理はなかろう。



 



ってなわけで! やはり、東スポは端から「貴重な時間をムダにしたい」覚悟で、その切ない読後感を自虐的に満喫するためにも、“紙”で読むことを是非オススメすする!!


情報提供元: citrus
記事名:「 「実はベテラン男性俳優"X"と美人女優"Y"も不倫していた…」人は東スポの"アルファベット表記スクープ"に、いつから本気で怒るようになってしまったのか