当記事では、「三人家族世帯の平均的な食費はいくらを目指すべきか」を徹底解説します。
総務省発表の公式データのほか、独自のユーザーデータを基に具体的な金額で目指すべき金額を説明。
2つのデータを比較した年収別の解説や、”プロの節約アドバイザー”による節約のコツや簡単な自炊レシピもご紹介します。
目指すべき平均食費を把握し、かしこい家計管理で物価高を乗り切りましょう!

三人家族世帯の食費平均は「月66,327円」

総務省データによると、2022年度の”三人家族1世帯あたりの1ヶ月の食費平均”は「66,327円」でした。
※「家計調査年報(家計収支編) 第3-1 2022年(令和4年)|総務省統計局」より、2〜3人世帯の食費平均データを参照しています

また、人気の家計簿アプリ「Zaim(ザイム)(※)」のに記録された購買データによると、三人家族1世帯あたりの1ヶ月の食費平均は「48,092円」となっています。

これらの平均金額をみると、三人家族の場合、一か月の食費はおおよそ5〜6万円台を目指せばよいということが分かります。
(※)「Zaim」とは、「株式会社くふう AI スタジオ」が運営する家計簿アプリ。年間総額1兆円を超えるリアルな購買データを保有しています

参照:
年間収入階級別1世帯当たり1か月間の収入と支出
|総務省統計局
Zaim2022/1/1〜2022/12/31までの二人暮らしの年間食費(月平均)

総務省データとZaimユーザー「三人家族の食費平均」の違いの理由は?

前述の通り、総務省とZaimユーザーの「三人家族の食費平均」に関するデータを比較すると次の差異が出ていることが分かります。

●総務省:66,327円
●Zaimユーザー :48,092円

Zaimユーザーの食費平均の方が18,235円低い結果となっている理由は、家計管理意識の強弱によるものと思われます。
Zaimユーザーは、家計管理アプリであるZaimを活用し、しっかりとした家計管理を行っています。
その結果、無駄を減らして効率的に食費を抑えられているのではないでしょうか。

「家計管理への意識の有無で月間18,235円の違いが出てくる場合がある」といえるでしょう。

【総務省データ】年収別でみる「三人家族の食費平均」とは?

年収別で見た場合、三人家族の食費平均はいったいどのようになっているのでしょうか?
まず、総務省データより「年収別の三人家族世帯平均食費」をみていきます。

引用:年間収入階級別1世帯当たり1か月間の収入と支出

200万円未満から600万円以上まで、年収100万円刻みの”一か月あたりの平均食費”は、上記図のようになります。
年収に比例して食費も少しづつ上昇していることが分かります。

多少のふり幅はありますが、総務省データの全体を平均すると「おおよそ月収の20%程度が食費を占めている」という結果が見えてきますね。

【人気家計簿アプリ「Zaim」データ】年収別でみる「三人家族の食費平均」とは?

引用:https://zaim.net/

次に、家計簿アプリ「Zaim(ザイム)」データより「年収別の三人家族世帯平均食費」をみていきます。

参照:Zaim2022/1/1〜2022/12/31までの二人暮らしの年間食費(月平均)

前述の総務省データ同様、年収に比例して食費も上昇する傾向にあるようです。

こちらも多少のふり幅はありますが、Zaimデータの全体を平均すると「おおよそ月収の14%程度が食費を占めている」という結果が見えてくるでしょう。

【結論】三人家族の月間食費平均は収入の15%を目安にしよう!

総務省データとZaimデータの2つの数字を見ると、収入により多少ふり幅はありますが、「三人家族の一か月あたりの食費平均は15%前後を目安にすればよい」ということが分かります。

費(月)の目安 = 月収(手取り収入)× 0.15

ぜひ自分の収入と照らし合わせて、理想的な食費を確認してみてください。

三人家族の食費を節約するコツ【節約アドバイザー監修】

ご自身が目指すべき「一か月あたりの食費」の金額を把握したら、その金額に収めるやりくりを工夫しましょう。

当記事では、「三人家族の食費平均額5万円台」を実現するための”節約のコツ”を、節約アドバイザーの和田由貴さんに教えてもらいました!

節約アドバイザー 和田由貴さんプロフィール

「節約は、無理をしないで楽しく!」をモットーに賢い節約生活を提唱。暮らしや家事の専門家としてメディア出演、セミナー、執筆など多方面で活躍。
公式サイト 

我慢しない!無理しない!三人家族の食費を節約する5のコツ!

三人家族は、単身世帯や二人暮らしと比較すると、食材のまとめ買いやまとめ調理などができます。そのため、かしこくやりくりすれば大きく食費を削ることもできるんです!

一方、三人家族の場合、世の中のレシピは2or4人前が多く、料理がいつも余りがち...なんてことはないでしょうか?
そこで、余りものをうまく活用することをおすすめします。

例えば、たくさん作った常備菜は、製氷皿などに入れて冷凍し、お弁当に使ったり、日数をあけて再度食卓に出すなどの工夫で、廃棄を防ぐことができます。

また、食材の乱暴な使い切りはやめた方が良いでしょう。
少し残った食材は、無理に使うのではなく、あえて残しておいてオムレツの具にするなど、違う調理に活用することで、無駄を防ぐことができますよ。

その上で、三人家族の食費を節約する上で重要なコツは、次の5つです。

  • 食費予算の考え方は「3:1」
  • とにかく食材は使い切り「食品ロスゼロ」を意識する
  • 自宅にある在庫食材”ありき”でレシピを考える
  • 買い物するときは必ずメインから買う
  • 使う量だけ必要なものだけ買う事の徹底


これらを順番に解説します!

食費予算の考え方は「3:1」

まず大前提、食費の考え方から。食費は全体予算の「3:1」で考えるようにしましょう。

例えば、月の食費予算が4万円なら、最初に「3万円」と「1万円」に分けます。
3万円は日々の買い物に使うお金、1万円はお米や調味料などストック品に使うお金、というように分けるんです。

こうしておくことで、「月末にお米がなくなって買ったら予算をオーバーしてしまった」みたいな予算崩れを防ぐことができます。

ストック品は比較的単価が重くなる傾向にあるので、あらかじめ別枠で用意しておくと◎。
また、物理的にも重いのでネットスーパーも活用するようにしましょう。

とにかく食材は使い切り「食品ロスゼロ」を意識する

「食品ロス」は食費節約の大敵です。とにかく食材を使い切ることを意識するようにしましょう。
そのため、冷蔵庫内に「使いかけ食材入れ」の小さな箱を作ることをおすすめします。

調理時に残った少しの野菜などの使いかけ食材は、必ずこの箱に入れるようにします。
そうすることで、冷蔵庫の中で度の食材が使いかけなのかパッと見で把握することができるようになります。

切った玉ねぎ、きゅうりなどの野菜や使いかけのちくわ・ハム…
これらが小さな箱にまとまって保存してあるだけで「これから使い切ろう」という気持ちが芽生えませんか?

また、買い物に行く前にこの箱をみることで次に説明する「食材ありきの逆引きレシピ」を考えるきっかけにもなります。

自宅にある在庫食材”ありき”でレシピを考える

レシピは「食材ありきの逆引きレシピ」で考えることが大切です。
「今日は何を作ろうかな」と考えるのではなく、「おうちに今ある食材で何が作れるかな」と考えるようにするのです。

レシピを考える際や買い物に行く前には、前述の冷蔵庫に作った「使いかけ食材入れ」を必ずチェックするようにします。
特に足が速い野菜の使い切りを意識するといいでしょう。
肉や魚は余ったら冷凍できますが、野菜はなかなかそうはいかない場合もあるので。

食費節約には料理の上手い下手はあまり関係なく、いかに献立を組み立てられるかの「献立力」の方が重要です。
献立力を鍛えるためにも、おうちにある食材から考える”逆引きレシピ”でお買い物をするようにしましょう。
そうすれば、おうちに在庫があるのに買ってしまう”ダブり買い”も防ぐことができます。

買い物するときは必ずメインから買う

買い物をする際は、必ずメインのお肉やお魚から買うようにしてください。

スーパーでは、入口でまず果物や野菜売り場があって、その奥にお肉屋お魚売り場、という配置になっていることが多いですよね。

この場合、旬や特売品の野菜に注目してしまいがちですが、まずメインのお肉屋お魚を決めてそこにあわせて必要な野菜を探しに行くと無駄買いを防ぐことができます。

売り場の配置的な問題ですが、入口から順番に買い物をすると、食品ロスしやすい野菜から先に買ってしまうことになります。
行ったり来たりになってしまいますが、必ずメイン食材から買うようにしましょう。

使う量だけ必要なものだけ買うことの徹底

使う量だけ、必要なものだけ買うことを徹底します。

傷みやすく食品ロスにつながりやすい野菜などは特に注意が必要、例えばキャベツなどを1玉買った方が安くても、レシピ的に量が必要でなければ1/2カットを買いましょう。
割高に感じるかもしれませんが、一玉買って使いきれずに捨ててしまうよりはお得な場合が多いでしょう。

また、「〜の素」のようなレトルト商品の買いすぎにも注意です。
このような商品は混ぜるだけで料理できる便利なものですが、ほとんどの場合はおうちにある調味料を組合せて混ぜるだけでほぼ同じものを作ることができます。
代用してしまえばお金はかかりません。

「〜の素」のような商品が欲しくなったら、おうちにある調味料で作れないかネットで確認するといいでしょう。

>こちらもチェック!家にある調味料で料理はもっとバリエが広がる
調味料2つだけの簡単レシピ特集

三人家族におすすめ!1人分100円以下で作れる節約レシピ3選

三人家族における食費の節約は、生活費そのものの節約にも大きく貢献することが分かりますね。そこで、より食費節約を実現するためのリーズナブルなレシピを、「トクバイ節約レシピ」から厳選しました!
こちらもあわせてぜひチェックしてみてくださいね。

1.鶏むねのカリカリポテト焼き(1人分62円)

鶏むねのカリカリポテト焼き

調理時間20分

<材料> 鶏むね肉、じゃがいも(小)、○薄力粉、○ハーブソルト、●塩・こしょう、●酒、オリーブオイル

(1人分)62

レシピを見る

鶏むねを使った節約レシピ。ポテトのカリカリ食感が楽しい!

2.豆腐のふわとろかに玉あんかけ(1人分98円)

豆腐のふわとろかに玉あんかけ

調理時間15分

<材料> 豆腐(絹)、卵、かにかまぼこ、○塩、○こしょう、●鶏ガラスープの素、●しょうゆ、●砂糖、●片栗粉、ごま油

(1人分)98

レシピを見る

卵、かに玉、豆腐を使用!ふわふわ卵のあんかけにほっこり!

3.豚肉もやしと卵の甘酢あんかけ(1人分78円)

豚肉もやしと卵の甘酢あんかけ

調理時間10分

<材料> 豚こま切れ肉、卵、もやし、塩・こしょう、鶏ガラスープの素、サラダ油、ごま油、○しょうゆ、○酢、○砂糖、○片栗粉

(1人分)78

レシピを見る

節約食材たっぷりでボリューム満点!甘酢の味付けでご飯が進む!

三人家族の食費を節約するなら家計管理が最初の第一歩

節約アドバイザーの和田由貴さんに「三人家族の食費を節約するコツ」についてうかががいました。

三人家族の食費節約において和田さんは、「余りものも活用してうまくやりくりしよう」といいます。
「使い切りを意識するあまり、ムダに作り過ぎたり食べ過ぎたりしないようにしましょう。食材を買うときも安く買うことより使い切れる量なのかを意識して」とのこと。

その上で、生活費の中でも比較的膨らみがちな食費を節約するためには、正しい家計管理を行うことが第一歩です。
総務省データの結果からみた食費平均よりも、しっかり家計管理をしているZaimユーザーの食費平均の方が少額だったことからも、家計管理をすることで食費を押さえることができると言えるでしょう。

和田さんによると、節約は「お金の使い方のメリハリ」であると同時に「生活のメリハリ」でもあるとのこと。
節約が得意な人は家が綺麗だったり、生活にメリハリがある傾向にあるとのことです。
食費を節約して生活にメリハリを生み、充実した毎日を送るために家計管理をしっかりと行うようにしましょう。

家計管理に興味を持った方は、ぜひ先述の家計管理アプリ「Zaim(ザイム)」を利用してみて下さいね。

●Zaim(ザイム)って?

引用:https://zaim.net/

Zaim は「毎日のお金も、一生のお金も、あなたらしく改善。」をテーマに、日々の家計簿から生涯に渡る家計の見直しまで、一人ひとりの人生とお金に寄り添う家計簿サービスです。
スマートフォンアプリはもちろんのこと Web からも利用ができ様々なデバイス環境で家計簿を記録できます。

▶︎Zaimアプリのダウンロードはこちら>>
▶︎Zaim公式サイトはこちら>>

家計管理から節約に挑戦!

今回の記事では、「三人家族世帯の平均的な食費はいくらを目指すべきか」「三人家族の食費を節約するコツ」について解説しました!

目指すべき食費の金額をきちんと把握し、その金額に収めるかしこいやりくりが重要です。
その上で、和田さんが提唱する「節約のコツ」をぜひ実践してみてくださいね!

監修 和田由貴さん

「節約は、無理をしないで楽しく!」をモットーに賢い節約生活を提唱。暮らしや家事の専門家としてメディア出演、セミナー、執筆など多方面で活躍。
公式サイト 

情報提供元: トクバイニュース
記事名:「 【三人家族】食費平均はいくら?年収別の目指すべき金額と無理しない継続のコツを解説<自炊レシピ付き>