淡い白色のつぼみが、料理にオシャレで華やかな印象を与えてくれるカリフラワー。
なかなかおうちで調理する機会がないため、「いつも上手に茹でられない!」とお困りの方も多いかもしれません。そこで、今回の記事では管理栄養士が「カリフラワーをおいしく食べられるおすすめの茹で時間」をご紹介します。
実際に茹でて検証していきますので、カリフラワーのベストな茹で時間を知りたい方はぜひご参考くださいね。

カリフラワーの基本の茹で方

1. カリフラワーを洗う

カリフラワーは、ブロッコリーと同じように洗います。
葉を取り除き、つぼみの部分を酢水に浸して20分ほど置きましょう。酢水から引き上げるときは、軽く振り水気を切りましょう。なお、取り除いた葉は、細くカットして炒め物の具材にするとおいしくいただけます。

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2. つぼみと茎を切り離し、茎をお好みのサイズにカットする

火の通りをよくするため、つぼみと茎は切り離しておきます。
茎は捨てずに、つぼみと一緒に茹でてしまいましょう。茎にもビタミンCなどの栄養素が含まれているほか、ホクホクとした食感を楽しめます。切り分けた茎は包丁で皮を厚めに剥き、輪切りや乱切りなど、お好みのサイズにカットしましょう。

3. 鍋にたっぷりの水と塩(水に対して2%の量)を入れ、沸騰させる

水1リットルに対し20gの塩を加え、沸騰させます。

4. カリフラワーのつぼみと茎を茹でる

煮崩れを防ぎ、均一に火を通すため、カリフラワーのつぼみは小房に分けずに茹でていきます。茎の断面を下にして茹で始め、茹で時間の半分を過ぎたら裏返しましょう。

たとえば、茹で時間を2分にしたいときは、カリフラワーを沸騰したお湯に入れて1分経過後、トングなどを使って裏返し、さらに1分茹でるようにします。

5. ザルにあげ、粗熱を取る

茹で上がったカリフラワーはザルに上げて粗熱を取ってください。水にさらすと、水っぽい味わいになってしまいます。
粗熱が取れたら小房に切り分け、調理に使いましょう。

カリフラワーの仕上がりをさらによくするには?

カリフラワーは、ただの塩水で茹でると、色素成分が変色して茹でる前より色味が悪くなってしまうことがあります。
この色素成分は、酸性の環境下では変色しにくいため、真っ白に茹で上げたいときは「レモン汁(もしくは酢)」を茹で水に加えましょう。

また、茹で水に小麦粉を加えると、アク(えぐみ)が取れてふっくらとした仕上がりになります。ダマにならないように、少量の水で溶いておくことがポイントです。

茹で水に加えるレモン汁や酢、小麦粉の量は、水2リットルに対して大さじ1ほどが目安となります。

茹で時間別にカリフラワーを比べてみると?

「基本の茹で方」で紹介した方法で、1分・2分・3分・4分・5分と茹で時間を変え、実際にカリフラワーを茹でてみました。
見た目にはほぼ違いがみられませんでしたが、食感には以下のような差がみられました。

1分間茹でたとき

ゴリゴリとした噛みごたえがあり「まだ火の通りが甘い」という印象です。
茎もつぼみと同じようにかための食感で、もう少し加熱したほうがよいと感じました。

2分間茹でたとき

火が通っているものの、歯ごたえもしっかりとある好ましい食感です。サラダやマリネにもピッタリだと感じました。
茎は中心部にシャキシャキ感が残り、しっかりとした歯ごたえです。

3分間茹でたとき

2分間茹でたものと同じくシャキッとした歯ごたえで、カリフラワーの食感を存分に楽しめます。
茎は全体的に火が通っているものの、歯ごたえもちゃんと残っていました。

4分間茹でたとき

2分間茹でたものよりややしっとりとしていますが、こちらも歯ごたえが残り、十分おいしくいただけます。
茎は中心に若干歯ごたえが残るものの、全体的にやわらかく、しんなりとしていました。

5分間茹でたとき

つぼみはややかたさが残るものの、根元の房の部分がやわらかめ。全体的にしっとりとしています。
茎は中心までやわらかく、噛みごたえがあまりありません。

ちょうどよい加熱時間は?

今回検証してみたところ、加熱時間によって色味に大幅な変化はありませんでした。しかし数分の茹で時間の違いで、食感には違いが生じます。

カリフラワーの大きさや、個人の好みにもよりますが、茹で時間は「2~4分」がちょうどよいと感じました。かためが好きなら2分間、やわらかめが好きなら5分以上茹でるとよさそうです。

茎は「2〜3分」ほど茹でるのがおすすめです。この加熱時間であればやわらかくなりすぎません。カリフラワーの茎の歯ごたえを、ほどよく楽しめる仕上がりとなりました。

電子レンジで蒸すなら、2分ほど加熱するのがおすすめ

カリフラワーは電子レンジで蒸すこともできます。
加熱方法は、小房に分けたカリフラワーを皿に乗せ、塩(少々)を振りかけたら、ラップをかけて加熱するだけ。「カリフラワーを少しだけ食べたい」というときにも、電子レンジ加熱はとても重宝します。

カリフラワーに含まれるビタミンCやカリウムは水に溶けやすい性質がありますが、電子レンジを使えば損失を最小限に抑えられます。栄養をムダなく摂りたいときにも、電子レンジ加熱はおすすめといえますよ。

実際に試したところ、加熱時間によって以下のような仕上がりになりました。

【1/4個あたり、すべて600Wで加熱】
・1分…加熱ムラがあり、まだ生に近いような食感の小房も
・2分…シャキッとした歯ごたえで、かためが好きな方におすすめ
・3分以上…歯ごたえがあまり感じられなくなるため、やわらかめが好きな方におすすめ

電子レンジでカリフラワーを蒸すのであれば、まずは2分ほどで取り出してかたさを確かめましょう。「まだかたい」と思った場合は、少しずつ加熱時間を追加してみると上手に火を通すことができそうです。

カリフラワーは「2~4分」を目安に茹でるのがちょうどよい!

カリフラワーは、茹で加減を間違えると火が全然通っていなかったり、クタッとしすぎてしまったりと、少し残念な仕上がりになることも。
しかし、今回の検証で、鍋で茹でる場合は2〜4分の加熱時間が良い感じに仕上がることが分かりました。大きさや食感の好みによって加熱時間を調節し、カリフラワーをおいしくいただきましょう!

情報提供元: トクバイニュース
記事名:「 カリフラワーのベストな茹で時間・レンジタイムを検証!管理栄養士が食感や見た目の変化を解説!