2020年12月21日は冬至です。冬至の日にはかぼちゃを食べて、柚子湯に入るのがならわしですが、かぼちゃの煮物、自信をもっておいしく作れますか?じつはかぼちゃの煮物をおいしく作るためのコツは、煮る前のひとテクにあったんです!


2020年12月21日は冬至。一年で一番、太陽が出ている時間の短い、いわば夜が長い日です。冬至は太陽の力がもっとも弱まる日であり、この日を境に再び太陽の力が強くなっていくため、太陽が生まれ変わる日として、昔から世界中で冬至を祝うならわしが多く行われています。

日本では昔から冬至の日にかぼちゃを食べると風邪をひかないといわれています。コロナもインフルエンザも気になるこの時期、ぜひかぼちゃを食べて厄除けしたいものですよね。

かぼちゃ料理といえばいわゆる「かぼちゃの煮物」。ただし、シンプルがゆえに、じつはおいしく作るのが意外にむずかしいメニューでもあります。おいしくできなかった理由を聞くと、ダントツで多いのが「ベチャッと水っぽかった」という声。

たしかに!かぼちゃは硬い野菜なので、そこそこ煮る時間もかかるため、水を多めに入れて調味料を足してコトコト煮ると、仕上がりがなんだかベチャッとなってしまうこと、ありますよね。

じつはそんなお悩みは、煮る前にあるものをかぼちゃにかけるだけで解消できちゃうんです!


煮る前にかけるあるものとは”砂糖”


煮る前にかけるだけでかぼちゃの煮物を格段においしくしてくれるあるもの、それは「砂糖」なんです!



「え!?砂糖なら、かぼちゃを煮るときにつかってるよ」という声が聞こえてきそうですね。

じつは重要なのはその砂糖を使う順番。かぼちゃを切ったあと、煮る前に砂糖をふりかけるのがコツなのです。


実践!かぼちゃを煮る前に砂糖をふりかけてみた



まずはかぼちゃをいつもの煮物同様、切りましょう。好みの大きさで大丈夫。



切ったかぼちゃは鍋に入れ、かぼちゃを煮る時に使う量の砂糖をかけます。



これで1時間くらい放置します。おいしく作るコツはたったこれだけ!

なんでこれでおいしくできるのか、不思議に思うかもしれませんが、まずは30分後の写真をご覧ください。



どうですか!!

30分経ったかぼちゃは汗をかいたように水分が出てきてる!まだちょっと砂糖が残ってるのでさっとひと混ぜしてさらに30分放置しました。



1時間経つと完全に砂糖がみえなくなり、鍋を傾けるとうっすら水分がたまってるのが写真でもわかります。

あとはいつものようにしょうゆやみりんなど砂糖以外の調味料を入れて煮ればOK。ただ、少ない水分で煮るので弱火で蓋をして煮ましょう。



完成です!



割ってみたホクホク感伝わりますか?


砂糖をふりかけてから煮るとおいしい秘密は「浸透圧」にあり!


じつはポイントは「浸透圧」。かぼちゃに最初にふりかけておいた砂糖の浸透圧(浸透圧とは簡単にいうと、中と外の塩分や糖分の濃度に差があるときに、濃度が薄い方から水が出て濃度が濃い方に流れ出る現象によって、かぼちゃ自体がもっている水分が外に出てきたんです!



ジャムを作るときにも煮る前に砂糖をかけて、果物自体の水分をしっかり引き出してからその水分で煮ますが、それと同じ原理です。かぼちゃは果物ほど水分量が多くないので、さほど水分が出ないように思いますが、この水分と調味料だけで煮ればOK。

かぼちゃの水分を外に逃がすことで、また余分な水分を入れずに煮ることでベチャッとなるのを防いでくれるというわけです。


いかがでしたか? 煮る前にちょっと時間がかかるので、ごはんの準備を始める前にパパっと砂糖をふりかけて置いておいてください。試す価値アリのおいしいかぼちゃの煮物ができますよ。


情報提供元: トクバイニュース
記事名:「 「かぼちゃの煮物」水っぽい…を解決!煮る前に「家にあるアレ」かけるだけ!簡単裏ワザ