ナイツ・塙宣之が初メガホンを握り、浅草・東洋館の舞台に思いを懸ける芸人たちと漫才協会の“今”を捉えたドキュメンタリー、『漫才協会 THE MOVIE ~舞台の上の懲りない面々~』が現在、全国順次公開中だ。

2023年に漫才協会会長に就任したナイツ・塙宣之による数々のバラエティ番組でのプレゼン、『水曜日のダウンタウン』(TBS)で大反響を集めたおぼん・こぼん仲直り企画などで一般にも広く知られるようになった一般社団法人漫才協会。その漫才協会に所属する芸人たちの悲喜こもごもを追ったドキュメンタリーが本作だ。初監督作品について塙監督に聞く。

―今回の漫才協会の映画ですが、いつ頃プロジェクトが持ち上がったのでしょうか?

2年くらい前ですかね。だいぶ前にやりますかみたいな話があって、ちょっと面白そうだなって思いました。漫才師って、だんだんネタを作れなくなっていくんですよね、歳取ってくると。題材がないと漫才が作れなくなるので、いろいろな経験をしたほうがいいかなと思っていて。それこそドラマに出た時も勇気が要ったのですが、映画監督もかなり勇気が要りました(笑)。でも後で漫才にして生きてくれれば面白いかなと思って。そういう感じでしたね。面白そうだなって思った感じです。

―劇中にはベテランから新人までいろいろなタイプの浅草芸人のみなさんが登場しますが、浅草芸人のどこを一番に伝えたかったのでしょうか?

僕らもね、浅草に出てもう20何年経ちますが、東洋館はパワースポットじゃないですが、聖地みたいな感じで元々言われていたんですよね。それが、浅草芸人がなぜあそこにずっと立つのかっていうことなんですよ。東洋館は借りている場所なので、別に東洋館以外の場所でやったっていいわけですよね。極端な話。でも興行もやっぱり浅草がいいなってなるということは、浅草自体の街にパワーがあると同時に、実は東洋館の舞台がパワースポットみたいになっていて。みんなお客さんよりも、もしかしたら芸人がそこで漫才をやることで元気になっている気もするので、少しは舞台に出続けている理由としてあるのかなって昔から思っていて。それをインタビューで聞いているので、そこはちょっと映画を観てもらえると分かるかも知れないですね。

―それは塙さん自身も毎回感じていることなのでしょうか?

そうですね。僕自身もだんだんと慣れてくると、今日正直面倒臭いなとか、15分のために自宅から1時間半かけてとか思うじゃないですか(笑)。でも、なんだかんだ漫才やって終わった時、とても元気になる感じがやっぱりすごくあるんですよね。不思議と。それは浅草の街なのか東洋館の舞台なのか、どっちかなんだろうなということは感じます。

―それぞれの芸人さんがとてつもないドラマを持っていて、かなり癖が強い人もいますが、どういう基準で選ばれたのでしょうか?

本当に離婚してまだ漫才やっている人いないですからね(笑)。ちょっと異例ではあるのですが、ただ、映画やドキュメンタリーにする時に、やっぱり非日常的な人じゃないと観ている人にそんなにインパクトが残らないだろうなと。そういう商業的な考えは、ちょっとありましたね。

―この映画を作る上で、監督や編集、それこそ企画の段階から携わっていらっしゃると思いますが、苦労した点はどういうところでしょうか?

漫才協会の映画ってなんなんだよっていうところから始まってるので。何をどうしたらいいんだっていうところですよね。構想段階でまったくまとまらなくて、最後にようやくなんとか形になったって感じでしたね。最初は、インタビュー映画にしようと思っていたんですよ。でも、それだけだと映画にならないから、漫才協会そのものの宣伝の映画にしましょうかってなって、そういう感じに落ち着いた感じですかね。

―劇中には芸人さんたちが発する言葉に心奪われる瞬間もありましたが、観る人にはどういうことを感じてほしいでしょうか?

ネタをしている時以外の芸人たちの裏側を見せるということで、たとえば人間関係などで悩んでいる人がいたら、何かひとつ参考にしてもらいたいなと思うことはあります。ホームランのタニシさんがすごくいいことを言っていて、「『ウケた時は相方の手柄で、滑った時はお前の責任だ』と最初に師匠から教えてもらったから、僕たちは仲良くできました」って言うんですよ。これって生きていく上でね、すごく大事なことだなと。僕はタニシさんのこの言葉にすごく感動しましたし、映画を観ている人も何かしら響く言葉はあるのかなと思います。

全国順次公開中

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