これまでの東京モーターショーから名称が変更され、10月28日から11月5日まで一般公開が行われている「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」(以下、JMS2023)。4年前の前回に比べ、2倍以上の約500社が参加。「移動」をキーワードに、未来の姿が展開されている。

日産では「体験しよう。日産が描く未来を」をテーマに、JMS2023に出展。25日にプレスデーを迎えた当日には日産とNISMOが共同開発した『Nissan Hyper Force(ニッサン ハイパー フォース) 』がお披露目された。日産は今回のJMS2023に先駆け10月2日からYouTubeでのライブストリーミングを実施。この553時間にも及んだ長いライブストリーミングのなかで、計4台のコンセプトカーを公開するというこれまでにない発表方法に注目が集まった。

かつてはモーターショーで発表されてきたEVコンセプトカーを事前に公開した経緯を聞いてみた。

「従来のコンセプトカーの発表は、モーターショーの記者会見時に会場で実車を映像とともにお披露目するという形が多かったのですが、今回は、とにかく早くからお客さまにコンセプトカーをご覧いただきたい、という理由で、10月初頭からお披露目することを決めました。東京モーターショーがJAPAN MOBILITY SHOWに名前が変わったこともあり、新しいことを実施したかったというのもあります。自動車業界の枠を超えて『モビリティ全体の未来』と掲げられたショーのコンセプトに合わせ、EVが提供する未来の世界と、そこに暮らす人々『コンセプトキャラクター』を通じて、モビリティのワクワクするような未来を感じていただけるような企画を実施したかったというのも理由です」と日産広報部からコメント。

夜のドライブで聴きたい Night Drive Chill Mix with Nissan【日産 Lofi beats】
https://www.youtube.com/watch?v=EEK1URHLW0E

Nissan Hyper PunkというEVコンセプトカーの映像内では、コンセプトキャラクターの「YUKI」が運転しながら、作曲をしたり、音楽ライブ配信をしたり、車載カメラで通り過ぎるクルマを撮影したり、Hyper Punkに搭載されている機能を使う様子も盛り込まれている。この映像の時代設定は2030年頃だという。

未来にもっとワクワクを~日産の“Hyper”コンセプトカー シリーズ

「YouTubeでの4台にプラスして、10月25日にもう1台を発表しました。コンセプトカーを発表することで、デザインや技術に関してお客さまの関心度を測ることができます。将来の商品計画についてお伝えできる情報はないのですが、ぜひ会場に来場いただいてコメントを残していただいたり、SNSなどを通じてお声をいただけると、反響によって商品に活かされることがあります。YouTubeライブストリーミングでも登場するコンセプトカー4台と、キャラクターが行うアクションや使用されている音楽はそのままに、ダイジェスト版を作りました。ぜひご覧いただき、コメントいただけると幸いです」とコメントが続いた。

 
YouTubeでの発表だけではなく、10月19日から25日まで新宿クロスビジョンでコンセプトカー4台を投影し、人気オンラインゲーム「Fortnite」上にオリジナルワールド「Electrify the World」(島コード「6440-6931-7646」)を10月25日に公開した。コンセプトカーが描く未来を、新宿という都市空間やゲームの世界で体感する取り組みも行われている。

「JMS2023で発表したEVコンセプトカーを通じて日産は、どのようにして移動と社会の可能性広げ、ワクワクするような未来を創造するかを示したいと考えていました。またクルマのライフサイクルを延ばすことで、貴重な資源を節約すると同時に、より持続可能な社会の実現に貢献できると考えています」

「誰もやらないことをやる」という日産のポリシーを抱えたJMS2023での提案は、ワクワクする未来を間違いなく予感させてくれる。

JAPAN MOBILITY SHOW 2023
一般公開日:2023年10月28日(土)~11月5日(日)
会場:東京ビッグサイト

情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 ワクワクする未来が待っている、日産が描いた未来のクルマ社会【ジャパンモビリティショー2023】