マーベル・スタジオが贈る初のオリジナルドラマシリーズ『ワンダヴィジョン』。最新エピソードとなる第8話が本日17時より配信開始となります。第1話からシットコム形式で描かれている本作。物語の輪郭が明らかになってきた第3話、世界中が驚きひっくり返った第5話のラスト…などなど、毎週話題に事欠きかません。

第1、2話のレビューでは「MCUシリーズを観続けていると、あまりにも豪華キャストが勢揃いしているので、知らず知らずのうちに麻痺してしまうが、オルセンとベタニーの演技力が改めて素晴らしいですね」といった事を書いたのですが、特に“表情力”の凄さは次第に増している様に感じます。ワンダの悲しみや焦りの表情、ヴィジョンの「これは何かがおかしい」と所々で気付く表情、それぞれを見ているだけで胸が苦しくなります。

ワンダが理想の生活を手に入れる為に、自らのパワーを使いヴィジョンと住人を<ヘックス>(ワンダが暮らすウエストビューを取り囲む六角形)内に閉じ込め、シットコムを演じさせている。『ワンダヴィジョン』のティザーポスター等が公開になってから、「こういう展開なのでは無いか」とファン達が予想していた要素。大方は当たっていたわけですが、「ワンダが住民に幻覚を見せている」のか「住民以外に幻覚を見せている
」のか、それともまた違うアプローチなのか。実際は「現実をシットコムに置き換えている」わけなのですが、ワンダのパワーが使われている方向一つとっても語りがい、分析がいがあるのがすごすぎるな……と思います。いくら考察してもそれを超えてくるという楽しさ!それに尽きますね。

ワンダは『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』では最初アベンジャーズと対立していて、その後仲間に加わります。今回は対アベンジャーズでは無いにせよ、住民を助け出そうとする部隊「S.W.O.R.D」と立ち向かいます。自分(視聴者)の味方だった時には頼もしい強大なパワーが、敵側になった時、どんなに手強い存在となるのか。ヒーローとヴィラン、表裏一体であるのだなと実感させられます。

筆者も「何て面白いもんを作ってくれるんだ……」と歓喜している一ファンですが、おそらく皆さんと同じ「これ、あと2話で終わるか?」というハラハラも抱えております。脚本家のジャック・シェイファーが「これは結局MCUなの。すべてが見かけ通りとは限らない」と言うように、一つ一つの不可解なシーンがこの先のストーリーを知る重要な“鍵”となってくる本作。今夜はどんな展開になるのでしょうか!

あと、多くの方がTwitterなどで言及していますが、「S.W.O.R.D」と聞くと『HiGH&LOW』が頭に浮かぶのがまた一興ですよね(笑)。

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『ワンダヴィジョン』
2021年2月26日(金)17時より第8話配信

https://disneyplus.disney.co.jp/program/wandavision.html

(C)2021 Marvel

情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 本日第8話配信!『ワンダヴィジョン』後半の展開を薄口レビュー「ヒーローとヴィラン、表裏一体だなと感じるワンダのパワー」