Twitter・pixivなどで作品を発表している茶畑ヴァエさん(@vae_c)のマンガ『オタサーの女装男子』。そのバレンタイン回では、女装子の土部と櫻井のチョコを楽しみにしている部員が裏切られるという残念(?)な展開となっています。

「どきどき、今日はバレンタインデーだ。土部と櫻井はチョコくれそうだし気分いいぜ」というメガネ男子な宇垣。「おーす」と部室に入りますが、「え…なんか沸き立ってない…。バレンタインぽい雰囲気じゃない」と拍子抜け。「あの…今日ってさぁ…」とボソっと切り出しても、「今日がどうかしましたか?」と土部にふつーに返されて「催促してるみたいだし自分から言いたくねぇ…」と思っているところで、櫻井がスマホで日付を確認。

「あっ…。今日バレンタインだ」「ほんとですね。すいません。なにも用意してなくて…」という女装男子勢に「や…別に」と言いつつ、内心で「え~~~!?」となる宇垣。櫻井が「ぼくせっかく女装してるし女の子の役やりたいなぁ…」と服をごそごそして、「あ、これあげる。ハッピーバレンタイン!」とキシリトールを投げて「ガムじゃん!」とツッコミ。「ごめん、これしかないや」「うう…情緒がねぇよぉ…。せめて他のお菓子なら…ガムって…お前…」と嘆きます。

「すいません、意識がなさすぎて…」「もらわないし、あげないしねえ」と土部と櫻井。宇垣が「土部んち、女姉妹めっちゃいるじゃん。忘れてるなんてことあるか!?」と疑問をぶつけますが、「僕が女装カミングアウトしてから我が家はバレンタインなくなったんですよね。お父さんだけにチョコあげるのもなんなんで」と言われて「お父さんかわいそう!!」となります。そこへ別の部員が「チョコクッキー持ってきたぞ。みんなで喰らおうぜ」とやってきます。

「あ…。それちょっとください」と言う土部。「かわいい袋につめて、リボン結んで」とクッキーを包み、「はい!バレンタイン♥」といかにもなポーズ。「もういいよ」となった宇垣でした。

『オタサーの女装男子』について、「連載作品を作りたいという気持ちが先にあって、設定や内容は電子同人のキャラクターの一人のその後を掘り下げたもので、自然とオタサーの女装男子となっていきました」と語るヴァエさん。女装男子を描くことについて、「今では女装が社会でも受け入れられはじめましたが、世間的に見れば異質な行為であるという背徳感があります。女装が特別ということを大切にしていきたいですよね」と話してくれました。

「みんなが女装してみんなで交換すればいいのに」「宇垣くんから貰いたいです!」という声があったバレンタイン回。ヴァエさんは「ほぼモブとして作ったキャラである宇垣くんが割と人気があってびっくりしました」とコメントしてくれました。サークルの日常感と女装男子の言動が可笑さが絶妙に合わさっているあたり、今後にも期待したいところです。

※画像はTwitterより
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情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 「女装が特別ということを大切にしたいですね」 女装男子がいるオタサーのバレンタインマンガがほのぼの通常運転