全国のラーメンを食べ歩くラーメンミュージシャン、井手隊長です。今回は私が8月に食べたラーメンの中で美味しかったラーメンベスト5をお届けします! 殿堂入りのお店は除外し、初めて訪問したお店に限らせていただきました。美味しいお店探しの参考にしていただければと思います。コロナ騒ぎでなかなか外食が厳しいという方も多いと思いますが、一日でも早く終息することを願って。


それでは発表します!


第5位:創始 麺屋武蔵(新宿)




“麺屋武蔵”の新宿の総本店のリニューアルのニュースは本当に驚いた。店名が「創始 麺屋武蔵」に。そして、創業当時の秋刀魚節を使ったラーメンに原点回帰した。


「武蔵ら~麺(あっさり)」を注文。具はチャーシュー、角煮、味玉、ネギ、メンマ、ノリ。麺は太め平打ち。


この秋刀魚の味の立ち方は当時唯一無二だった。そして今食べてもやっぱりこれが武蔵の味だなと感じる。


旨い! 感動! 時代を変えた武蔵の貫禄の味が復活。これは必食だ。


第4位:志奈そば 田なか 明神下(末広町)




“志奈そば 田なか”の2号店がリニューアル。千葉の海に住む店主の田中さんが、お世話になっている海への恩返しをテーマに九十九里の煮干しを使ったラーメンを提供。


「にぼたん(1辛)」をいただく。濃厚な煮干しダシに自家製辣油、花山椒を合わせた一杯。芝麻醤は使用せず、濃厚スープが厚みを加えている。麺は国産小麦100%使用のモチッとした平打ち麺。


ほんのり煮干しの香る担々麺は新感覚。八街産のクラッシュナッツもいいアクセント。バランスがしっかり整っていて、濃厚ながらも上品な仕上がり。オススメ!


第3位:ラーメン屋 ジョン(武蔵関)


 




“麺処 ほん田”など名店を渡り歩いていたベトナム人のジョンさんの営むお店。


「特製煮干ラーメンジョン」。具は豚肩ロースチャーシュー、豚バラチャーシュー、鶏チャーシュー、味玉、刻みタマネギ、アオサ、青菜。麺は低加水細めストレート。


スープ、濃厚煮干しのセメント系かと思いきや、清湯で澄んだスープで、煮干の旨味と奥深さがしっかりしていて旨い! 3種のチャーシューもしっかり手が込んでいて見事。追加の「和え玉」も美味しかった。


日本人より日本人な仕事ぶりに感動。


第2位:横浜中華そば 維新商店 みなとみらい店(馬車道)


 




横浜市庁舎“ラクシスフロント”がニューオープン。みなとみらい線・馬車道駅直結。1階のユニオンフードホール内には“維新商店”の初の支店がオープンした。


「特中華そば」を注文。具はチャーシュー、ワンタン、ナルト、味玉、ネギ。麺は極太手もみ麺。スープは生姜の効いた濃い目の醤油スープ。


施設内店でこのクオリティは驚くしかない。まさに本気の一杯だ。本当に旨い。


チャーシューは燻香がして、しっとりとした吊るし釜焼き。ワンタンも旨い。しっかり手もみした麺もちゅるちゅるといい食感。これぞ「横浜中華そば」と呼ぶにふさわしい見事な一杯だ。


第1位:中華そば 堀川(自由が丘)



大阪の豊中にある大人気店が今年1月に自由が丘に移転してきて話題になっている。



「醤油そば」は煮干し+鶏のバランス系。


鶏は比内地鶏、つくば鶏、大山どり、煮干しは長崎、千葉、瀬戸内海、境港など日によってブランドを変えているそう。醤油を立たせ、スープは清湯ながらマイルドで和風の旨味もある。麺は細麺だが、流行りの低加水ではなく、しなやか。非常にうまくまとまっている。


いい感じで焼きの入ったチャーシューも旨い。こちらは岩手の岩中ポークを使用。



そして「いりこそば」は煮干しと水のみという男らしい作り。


こちらもとてつもなく美味しい。動物の厚みや化学調味料にも頼らず、煮干しの旨味と香りだけで引っ張る。大きめに刻んだタマネギも最高。


自由が丘を一気にホットにした新店。これはマストでチェックしよう!


(執筆者: 井手隊長)


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情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 ラーメンライター井手隊長の美味しかったラーメン月間ベスト5(2020年8月)