9月22日(土)よりエントリー受付を開始した第1回ミスアキバ。“今こそオタクが輝くとき”をキャッチコピーに、秋葉原の魅力を世界に発信すべく開催される、「アキバを」「オタクコンテンツを」愛する女子のためのコンテストだ。


見事グランプリに輝いた者には優勝賞金100万円が授与されるほか、様々な特典も用意されているとのこと。同コンテストを主催するミスアキバ実行委員で、秋葉原エリアのカルチャーマガジン『あきかる』を発行するあきPro.代表取締役の藤岡尚氏に、コンテストの概要や開催にかける思いを聞いた。



――まずはミスアキバとは何か、お聞かせください。


藤岡氏:決勝戦を年末にベルサール秋葉原で行うのですが、秋葉原を、オタクコンテンツを愛する女子のためのオーディションで、グランプリ獲得者には秋葉原の代表として1年間、秋葉原の魅力を国内外問わず発信してもらうものとなります。


――なぜミスアキバを開催しようと思ったのか、その経緯についてお聞かせいただけますか?


藤岡氏:ガジェット通信さんも秋葉原にオフィスがあるのでご存知かと思いますが、いま秋葉原に来る外国人観光客の数、凄くないですか? それと同時に現在の秋葉原は自ら発信せずとも人が来る状態。なので店舗ごとに企業努力はされているものの「秋葉原から発信」という動きにはなっていないと思うんです。


――集合体として秋葉原から海外に向けて発信を狙うということですか?


藤岡氏:第1回なのでそこまで大きなことは言えませんが、これだけ大きな街で、世界からも注目されていて、発信しないのはもったいないというより“見たい人”がいるんじゃないかなと思ってます。それと同時に秋葉原にはアイドルや声優、コスプレイヤー、メイドさんなどをはじめ、日本のポップカルチャーに深く関わっていてまだまだ上を目指していきたい人がたくさんいる、需要と供給が合っていると思うんです。


――となると、とても大きな動きになってくるかと思うのですが。


藤岡氏:秋葉原はとても大きな街なので弊社ごときが仕切れる街ではありません。弊社は秋葉原でフリーペーパーを発行している会社なんですが、日頃よりアニメやゲームのタイアップキャンペーンというものをやらせていただいておりまして。その関係上、街の店舗様とは良いお付き合いが続いています。今回はそんな中から弊社と関係の深い企業様にご協力いただいております。


――グランプリの賞金に加えて、受賞後の活動内容も凄いですよね。


藤岡氏:そうなんです。優勝賞金や弊社雑誌の表紙に掲載というのはさておき、神田明神さんには豆まき式の出演をご快諾いただき、ソフマップさんからは1日店長のご用意など、秋葉原の代表として相応しい舞台を整えることが出来ました。また、BSフジさんの『二次元領域拡大通信』での取材放映も決まっておりまして、こちらはクランチロールを通じて全世界に発信されるのが魅力です。


――活動内容は現在のもので全てですか?


藤岡氏:いえ、現在出揃っているのは7か月分になってまして、毎月1イベントは用意したいので、あと5イベントの追加を予定しています。


――まだまだ集めなければいけないんですね?


藤岡氏:そうですね、あと2~3イベントは事前用意するつもりですが、残りは受賞後にお声掛けが来ると思っておりまして、秋葉原は人気なので(笑)。毎月1イベントを超える際は別途ギャランティを支払うようにします。


――コンテストの選考方法はどうなっていますか?


藤岡氏:事前予選、1回戦~4回戦はある程度の人気が必要です、秋葉原での協力企業様に恩返しをしたいと思っているので。Twitter、LINE LIVE、街での投票と、様々な方法を使います。ただ決勝戦は審査員による投票で、1・2回戦で得たポイント+審査員投票でグランプリが決まる仕組みとなっています。


――決勝戦の審査基準はどうなっていますか?


藤岡氏:公式HPにも公開しておりますが、オタク度、ルックス・個性、語学力、様々なポイントを総合的に見て審査します。一応語学が出来なくても海外には行けますし(笑)。秋葉原の代表として相応しく、海外からも興味を持ってもらえる魅力的な人材だとなお良しですね。


――入選賞というのもあるんですよね?


藤岡氏:シングルCDやソロ写真集、オリジナルDVDを制作・発売できる権利が与えられます。決勝戦を戦った中で上位5名には入選賞を用意しているのですが、提供の各メーカー様には挙手制でご参加いただきます。この子のCDを出したい、写真集を出したい、となった時に手が上がる仕組みです。もちろん、その後の商談がまとまっての発売となります。


――ところでこの企画って前々から考えていたのでしょうか?


藤岡氏:弊社はアニメやゲームのプロモーションをさせていただくと同時に、秋葉原で活動するあきかるモデルというものを抱えています。中には事務所所属の方もおりますが、その多くがフリーで活動してるんです。皆、より高いステージへと思い集まってきてくれている中で、ちょっと感じたことがありまして。日頃の活動をサポートしているときはもちろん面接時などにも感じることなんですが、いじめられた経験がある子が多い。某有名アイドルの方も口にしていたことがあるかと思うんですが、そんな子たちでも輝ける場所を提供したいと思っていました。企画自体は2年前位からですかね。秋葉原はオタクが集まる街です、ジャンルは違えどオタクはオタク、みんな嫌な思いをしたことがあるからこそ、秋葉原は皆に優しい街なんです。だからそういう子が集まってくる。そんな街の代表を決めるイベントなので、あえてあのキャッチフレーズに決めました。


――「今こそオタクが輝くとき」ですね。


藤岡氏:はい! 秋葉原にいて思うことがあるのですが、エレベーターに乗った時、他の街と違いません?


――エレベーター……ですか?


藤岡氏:秋葉原というより、特に電気街口側ですかね。エレベーターが1Fに着くと必ず誰かが開くボタンを押している。そして下りる人は、会釈はもちろん挨拶までする人もいる。他の街では見られないと思うんですよ、こんな光景が都会で見られるのは秋葉原だけかなと。


――そういう光景はよく見かけますね。


藤岡氏:最近は海外の観光客も多いのですが、まだ比率は少ないものの外国人にもそういう人が増えている。ということは……、仲間意識が海外まで? などと考えたりしてるので(笑)。


――それで海外発信に繋がると。


藤岡氏:そうです! 秋葉原の代表は世界のオタクに会いに行けばいい。この優しい街で輝くだけでなく、優しい人は世界にも点在しているのではと思っています。実際うちのモデルにハイディというアメリカ人がいるんですが、アニメが好きで好きでしょうがなくて日本に来て、いま日本で色々と勉強中です。オタク友達の輪は海外まで広がればいいと思っています。


――壮大な野望ですね。


藤岡氏:そこまでサポート出来るよう全力でやるのみです。あきかるの立案からスターが生まれた、となっても欲しいですし(笑)。


―― 会いたい人に会いに行こう、見たいものを見に行こう『ガジェット通信(GetNews)』
情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 第1回ミスアキバがオタクのエントリー受付中 「選考基準は?」「グランプリの特典は?」主催者に聞いてみた