10月14日放送の『チコちゃんに叱られる!』(NHK総合)で、問題の検証結果をスタッフが自腹でおこなう場面がありネット上で物議を醸している。

 問題となっているのは「お寿司屋さんのお茶はなんで粉末状のお茶なの?」というクイズ。チコちゃんの答えは「お寿司を美味しく食べてもらいたいから」というものだった。

 また、静岡県立大学茶学総合研究センター長の中村順行氏(69)によると、そもそもお寿司屋さんのお茶は、お茶の成分であるカテキンが舌に残った魚の脂を洗い流してリセットしてくれるので、違うネタを食べても味が混ざらずに美味しく食べられるという原理から出されているとのこと。

 一方、茶葉から抽出する、いわゆる「本茶」は香りが立ってしまい味も濃厚。それに比べて粉末状のお茶は香りが控え目で味があっさりしているため、お寿司に合うお茶として採用されているとのことだった。

 これを聞いた番組スタッフは回転すしチェーンを巡り、店側に粉末のお茶を採用している理由について質問。すると店側からはいずれも「寿司との相性を考えた上で粉末にしている」という中村氏の説明通りの答えが返ってくることに。また、安価だから採用しているわけではないといい、実際に高級寿司店でも粉末のお茶が出されているという証言も得ることができた。

 そこでスタッフは上司に電話し高級寿司店に行きたいとお願い。上司から「それ、いる?」と難色を示されるなか「これは絶対必要!」と押し通したところ「自腹だな」と言われることに。結局、スタッフがATMで自分のお金を降ろしてから寿司店に向かう様子がVTRで流され、ナレーションでは「しかし一生に一度のチャンスかもしれないと腹をくくり自腹で高級寿司店へ」と説明されていた。

 結局、スタッフの自腹の甲斐あって銀座の高級寿司店でも煎茶の粉末を使っていることが明らかに。しかし、この一幕にネット上からは「自腹強要って完全にアウト」「本当ならパワハラだし、嘘ならそれはそれでやばいのでは?」「経費は経費で落とすべきでしょ」といった批判が集まっている。

「国民から徴収した受信料で番組を制作しているNHK。そのため、スタッフが『検証』と称して高級寿司店に行ったことを炎上させない目的で『自腹』というワードを出したのかもしれませんが、それはそれで上司のパワハラと番組の労働環境のブラックさが明らかになったことに。悪ノリが大きな波紋を広げてしまったようです」(芸能ライター)

 果たしてスタッフは本当に自腹で検証をおこなったのだろうか。

情報提供元: Daily News Online
記事名:「 『チコちゃん』スタッフのブラック環境が判明?検証費用の“自腹”が物議