3月23日の『水曜日のダウンタウン』(TBS系)で、「素人を紹介する際にピッタリの一言を添える関根勤のあの芸、後継者いない説」を放送。その中で、タレントの関根勤(68)の素人紹介への信念が称賛を集めている。

 かつて出演していた『森田一義アワー 笑っていいとも!』(フジテレビ系)で、芸能人のそっくりさん素人を紹介する際、一目見た瞬間にその人に合うような一言プロフィールを添えていた関根。現在、その芸を継承している芸人がいないということで、番組では「2代目関根勤選手権」を開催することになった。

 挑戦者は、お笑いコンビ・オードリーの春日俊彰(43)、笑い飯の西田幸治(47)、レイザーラモンRG(47)、狩野英孝(40)、ずん・飯尾和樹(53)。審査員は関根本人が務めた。

 まず最初の挑戦者の春日は、一発目の一見暗い女の子に「欲しい答えが出るまで占いをハシゴします」とまずまずのプロフィールをひねり出し、10点満点中8点を獲得。しかしその後、ひげ面の男性を「初対面の人の顔面を思いっきりぶん殴れます」と紹介すると、関根は「これはヒドすぎる」と4点をつけた。

 関根はその理由について、「やっぱ、言われた人が嫌な気持ちになるっていうのがダメ」と指摘。「相手が素人さんだから。芸人だったら(イジリは)ありなんだけど、やっぱり一般の人はそれはやってはいけないですよね」と、相手を傷つけるような一言に苦言を呈した。

 その後も関根は西田が初老の男性に発した「息子のバイオリンに殴られたことがある」に対しても、「こういう暴力的なのは駄目ですね」と3点。また、狩野がスキンヘッドの男性を「金利手数料はこちらが持ちます」と紹介すると5点をつけ、「ちょっとアンダーグラウンドを匂わせたでしょ」と指摘。逆に自身はどうプロフィールをつけるか聞かれた関根は、「ため息は3年前にやめました」と、印象とは逆の切ない言葉をつけるという技術を披露していた。

 この関根の信念に視聴者からは、「見直した」「確かに関根勤の素人紹介って傷つけそうなものなかったよな~」「さすがだな、関根勤」という称賛の声が集まっている。

「『いいとも』は昼の大人気番組でまったく毒っ気がない番組でした。当時、関根の素人紹介は人気を博していましたが、今回、関根の言葉であらためて素人紹介に相手を傷つけるような言葉がなかったことに気づいた人も多く、関根が番組のトンマナに合わせていたこと、また、傷つく笑いを封じられてもなお、瞬時に素人紹介ができるほどボキャブラリーが豊富だったということで、関根を再評価する声も集まっています」(芸能ライター)

 最終的にもっとも得点を獲得したのは飯尾だったが、視聴者はすっかり関根再評価の流れになっていた。

情報提供元: Daily News Online
記事名:「 『水ダウ』まさかの関根勤が再評価…素人紹介の信念が話題に