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まず、自分が汗くさくないかチェックしてみましょう。自分のニオイは慣れてしまいやすく、自覚しにくいといわれています。
ここでは、全身のニオイをチェックする方法と、とくに汗をかきやすい脇のニオイをチェックする方法の2通りを解説します。
汗腺は体全体にあり、常に全身から汗は出ています。そのため、全身のニオイを知るには、日中に来ていた衣類を使って確認しましょう。
確認の仕方は次の通りです。
入浴して体が清潔になると、嗅覚がリセットされます。その状態で衣類のニオイを確認すれば、普段の自分のニオイがはっきりと分かります。
脇はとくに夏場に汗をかいて、ニオイが付きやすい部位です。脇のニオイをチェックする場合は、脇に直接触れたもののニオイをかいで確認しましょう。やり方は次の3通りあるので、いずれかを試してみてください。
ここでは、汗がにおうようになる原因を3つ解説します。
汗は、本来無臭です。しかし、放置すると皮膚の表面にある垢、皮脂と混ざり合って細菌に分解され、ニオイを発生させるようになります。
汗腺の中にはエクリン腺とアポクリン線の2種類あり、アポクリン線から出る汗にはたんぱく質が含まれます。そのたんぱく質が皮膚表面の細菌によって分解されるとニオイが発生します。
体に疲労やストレスがたまると、血中のアンモニア濃度が高くなって汗と混ざり合い、ツンとしたニオイを発生させます。
汗のニオイの対処法は、普段の生活の中で簡単にできるものばかりです。ここでは、夏の汗のニオイケアについて紹介します。
汗は出たらすぐにふき取るのがニオイ対策の基本です。汗が出てから1時間経過するとニオイが出始めるため、気づいたらすぐにふき取ってニオイのもとを断ちましょう。
汗をふき取る際は、デオドラントシートや濡れたタオルを使います。乾いたタオルでは、水分は吸収してもニオイの成分が皮膚に残ってしまうため避けましょう。
朝、1分間でもシャワーを浴びることで、寝ている間にかいた汗や皮脂、垢などを落としてニオイを防げます。
シャワーを浴びる時間がない場合は、デオドラントシートで全身を拭くだけでも同様の効果が得られるのでおすすめです。
汗のニオイを予防するには、通気性と速乾性がよいインナーが役立ちます。
通気性がよいと、湿度が上がらず蒸れないため汗をかきにくい環境をつくれます。また、速乾性があれば、ニオイが発生する前に汗をすぐに吸収してくれます。
通気性も速乾性も兼ね備えているインナーとして、コットン素材のものがあります。肌への刺激も少ないので、心地よく使えておすすめです。
制汗デオドラント剤を使って、汗をはじめから出にくくしておけば、ニオイを最小限にとどめることができます。
なかでもロールオンやスティックタイプのものは、しっかりと汗を抑えてくれます。汗が気になる部位に広くまんべんなく塗りましょう。
すでに汗をかいている場合は、汗拭きシートで拭いて清潔にしてからロールオンなどのデオドラント剤を使用すると、べたつきなく気持ちよくケアができます。
汗のニオイを予防するには、衣類のケアも重要です。
ニオイが気になる衣類は、40℃以上のお湯に酸素系漂白剤を溶かして1~2時間つけ置きしましょう。殺菌効果があり、ニオイを抑制します。
その後通常通り洗濯をして完了です。汗のニオイだけでなく、部屋干しのニオイ防止にも有効です。
汗のニオイは、食事から予防することもできます。
体が酸性に傾くとニオイは強くなるといわれているので、酸化を防ぐビタミンE、ビタミンC、カテキン、ポリフェールなどを含む抗酸化食品を積極的に摂りましょう。
また、梅干しや海藻類などのアルカリ食品、腸内環境を整える食物繊維やオリゴ糖を含む食べ物もおすすめです。
これらの栄養素が多く使われるのが日本食です。ニオイ予防に和食中心の食生活を取り入れてみてはいかがでしょうか。
汗は本来無臭で、ニオイはしません。
汗がにおうようになる原因は「皮脂や垢と混ざり合って細菌に分解される」「アポクリン腺のたんぱく質が細菌に分解される」「疲労やストレスが蓄積している」ことの3つです。
夏の汗のニオイケアは「汗をかいたらすぐにふき取る」「朝1分間シャワーを浴びる」「通気性と速乾性がよいインナーを着る」「制汗デオドラント剤を使う」「衣類はつけ置き洗いをする」「体臭を予防する食事を摂る」の6つあります。
いずれも簡単にできるケアばかりなので、さっそく試してみましょう!