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「メタバース」とは、英語の「meta(超越)」と「universe(宇宙)」を組み合わせた造語で、ネット上の仮想空間やそれに関連するサービスを指します。
複数のユーザーと同時に同じ空間を共有し相互にコミュニケーションを取れ、現実世界の国境に縛られずビジネスなどの活動もできるのが特徴です。
「Meta(旧:Facebook)」の社名の由来になったことで世界的に話題となりました。
国内でも東京・渋谷区がKDDIなどの企業とタッグを組んでデジタル空間「バーチャル渋谷」を立ち上げ、2022年には人材サービス大手のパソナグループも「メタバース」関連の事業に参入することを発表するなど、ますます身近になると期待されています。
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今回の調査は、2021年12月30日~2022年1月11日の期間に全国の男女2,200名を対象にした「メタバースの利用に関するアンケート」として実施されました。
質問内容は以下のとおりです。
質問1:メタバースという言葉を知っていますか?
質問2:メタバースの技術を使ったサービスで利用したことがあるものはありますか?[複数回答可]
質問3:具体的にどのようなサービスを利用しましたか?
質問4:メタバースで実現してほしいことやサービスはありますか?
第一の質問はメタバースの認知度に関するものです。
7割以上の方が「知らない」と回答し、「知っている」と回答した方は8.3%で、「聞いたことはある」と回答した方と合わせても24.4%に留まっています。
さらに「知っている」「聞いたことはある」と回答した人を対象に、メタバースのサービスの利用に関する質問も行われました。
メタバースという言葉を知っている人の39.7%は「利用したことがない/サービス内容を知らない」と回答しています。
つまり、実際に利用したことがある方は、メタバースという言葉を知っている方の6割程度ということになります。
用途としては、オンラインゲーム・オンラインチャット・バーチャルイベントでの利用が多い傾向が見られました。
少数ではありますがVRを活用した旅行や株取引で利用している人もいるようです。
最後の質問は今後メタバースで実現してほしいことやサービスがあるかというものです。
全体の46.9%の方がメタバースで実現してほしいことやサービスが「ある」と回答しました。
メタバースを「知っている」と回答した方に限定すると「ある」と回答した方は60.1%と半数を超えています。
メタバースに期待するサービスとしては、
・オンライン旅行
・買い物
・オンライン会議
・習い事
といったものが多く挙げられました。
その他、通院や運転免許の教習のオンライン化や行政サービスへのメタバース活用、離れて暮らす方とのコミュニケーションツールなどへのメタバース活用を期待する意見もありました。
メタバースという言葉が話題になることが多い昨今ですが、7割以上が「知らない」と答えておりまだまだ一般への浸透という観点では課題が残るようです。
また、「知っている」と答えた層に限定しても利用率も低調に止まっています。
利用に関してはデバイスの問題もあるため、VRゴーグルをはじめとする機器の普及がさらに求められるともいえそうです。
とはいえ、メタバースに対しての期待も大きく、様々な分野での活用が望まれています。
まずはこうした期待に地道に応えていくことがメタバース普及の近道になっていくのではないでしょうか。
ソース:日本トレンドリサーチによる調査
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