企業向けVRアプリ開発や最先端技術研究開発を手掛ける株式会社アイエンターは、2021年5月27日(木)、VR技術と連携した遠隔地のロボットアームを操作する”テレイグジスタンス”分野の研究を開始したことを発表しました。



テレイグジスタンスの研究を開始

今回アイエンター社が研究を開始する「テレイグジスタンス」とは、遠隔地にある物や人が近くにあるような感覚で、遠隔操作をリアルタイムに行えるというVR技術の一種で、人体に危険がある場所でのロボット操作や、特定の人物にしか権限のない操作などを遠隔で実行したい場合の対策として、近年知られるようになってきています。

今回行われる研究では、

・VR技術とロボットを組み合わせてVR内の動きをロボットに追従させる技術の研究

・それが実現可能かどうか調べる「PoC(概念実証)」

の2点が行われます。

www.i-enter.co.jp/より

手の動きとロボットアームを同期

この技術ではVR内での自身の手の動きと遠隔のロボットのアームを同期することができ、これを使えば人が現地に赴けないような場所でも、遠隔の映像を確認しながらロボットアームの操作が可能になるため、まるでその場にいるかのような感覚で作業をすることができます。

VRゴーグルによる遠隔地の映像が視聴できるだけでなく、

・移動

・掴む

・離す

といった遠隔地ロボットアームの動作が、コントローラを使って遠隔操作することができます。



人では危険な作業も可能に

この技術が利用できるケースには、人が足を踏み入れることができないエリアでの遠隔作業のほか、特定の熟練者にしかできない作業を遠隔操作で行う(技術者が遠隔操作で行う)ことや、

・セキュリティや研修が必要なもの

・操作難易度が高いもの

・物理的な操作しか受け付けないもの

の操作を遠隔で行う、といったシーンが想定されています。

アームの開発や低遅延化を進めてサービス化へ

今回の研究では今後、汎用性の高いアームの開発や通信の低遅延化が研究開発されていき、実際にその場にいるような感覚で遠隔操作ができるようなサービスの確立が進められる計画になっています。

アイエンター社はこれらの技術を研究した後に、企業向けソリューションとして展開するとしています。

まとめ

アイエンター社が今回、テレイグジスタンス分野での研究を開始しました。

テレイグジスタンスはVRを使って遠隔地の人や物を操作する技術で、同社の研究ではVRを使って遠隔地のロボットアームを操作する技術が開発されていきます。

将来的にはこれのサービス展開を視野に入れているということですが、実用化されれば原発のような人では危険な現場や災害現場など、あらゆるところで利用できることが期待されますね。

ソース:プレスリリース[PR TIMES]








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情報提供元: VR Inside
記事名:「 VRを使ってロボットアームを操作!テレイグジスタンス分野の研究開始へ