仕事の合間をぬって、ガンプラやその他ロボットアニメのプラモデルを作ったり、3Dプリンターでフルスクラッチやガンプラ改造パーツを作ったりしている「キャップ大佐」さん。9月23日、自身のX(旧Twitter)に新作を投稿しました。

 投稿された写真に写っていたのは、これまで見たことがないモビルスーツ。グリーンのカラーやモノアイはどことなく「ザク」を思わせますが……オリジナル作品かな?と思いきや、実は作中にばっちり登場しているのです。ピンときた方はかなりのガンダム通でしょう。

 そう、これはアニメ機動戦士ガンダム第26話「復活のシャア」劇中において、地球連邦軍の長である「レビル将軍」がブリーフィングの際、モニターに「ジオン軍が開発中の新型MS」として映したもの。

 いくつかのMSが紹介される形となりましたが、実際に作中に登場したのはたったの1種類「ゴッグ」のみというオチもあり、これがファンの中ではじわじわと人気に。キャップ大佐さんも同様に面白さを感じると共に、「いつか立体化してみたいな」と思うようになったそうです。

 今作は3Dソフトでモデリング、3Dプリンターで出力後、塗装といった流れで製作。所持している3Dプリンターが最大で10cmほどの大きさしか出力出来ないため、足や胴体、腕といったパーツを別々に出力し、その後組み立てを行っています。

 3Dプリンターで出力した作品と言えば、基本的には積層痕が残ってしまうものですが、完成した作品を見る限りこれが全く気になりません。出力後にヤスリ掛けを行い、サーフェイサーで表面処理、削り残しがあれば繰り返す……という作業を丁寧に丁寧に行ったという点からも、製作への強いこだわりが感じられます。

 こうして完成した作品は、従来のキットと見比べてもそん色のない出来栄え。キャップ大佐さん自身も「塗装が終わったら目の前に既製品のガンプラのような精巧な立体物があり、満足感で思わず笑みがこぼれてしまいました」と語るなど、お気に入りとなったようです。

 三角形の頭部からピンと伸びたアンテナや、武装を持たない姿はどこか気の抜けるような印象も。一体どのような特徴を持つMSなのかは結局謎のままですが……劇中もしもこの名もなきMSが量産されたとしても、連邦軍の脅威にはならなかったかもしれませんね。

<記事化協力>
キャップ大佐さん(@sw_fate555

(山口弘剛)

情報提供元: おたくま経済新聞
記事名:「 ガンダム第26話「レビル将軍の背後モニターのMS」をファンがまさかの立体化