梅雨の時期に気になるのが、他人の傘の持ち方。でもこんな持ち方されたら「もっと気になる!」という、童心をくすぐるアイテムに「めちゃくちゃ欲しい!」と注目が集まっています。

 その名も「アンブレラホルスター」。開発者はTwitterユーザーの山葵さんです。

 「アンブレラホルスター」は傘に装着することで、ライフルのように持つことができるアイテム。たったそれだけなのですが、思わずライフルのように傘の持ち手よりもグリップをつかみたくなります。

 おかげで傘の先端にも、自然と注意が行きやすくなり、エスカレーターなどであるあるの、「うっかり傘を水平に持ち、後ろの人に傘の先端を向けてしまう」という無意識の迷惑行為も避けられそうです。

■ 子どもの遊びを大人がやったら……

 山葵さんに話をうかがうと、「アンブレラホルスター」のアイデアは以前からあり、本格的に形にしたのは2021年5月ごろ。ミリタリーガジェットのアイテムを作ってみたいと思い立ち、「子どもの遊びを大人がやったら……」という発想から生まれたのが今回の「アンブレラホルスター」。

 「アンブレラホルスター」は3Dプリンタや3DCADなど、デジタル技術を駆使して開発されました。一度きりではなく常に使用してもらえるような商品かつ、量産しやすい構造を目指したため、開発には多くの苦労があったそうです。

 特にミリタリーガジェットに寄りすぎないデザインのバランスや、脱着の手軽さにはこだわったそう。

 完成した時は、長年温めていたアイデアを形にすることができて安堵したといいます。さらに商品に対して多くの反応と笑いを得ることができて嬉しかったと山葵さん。

■ 通勤時もテンションアップ!

 ちなみに「アンブレラホルスター」を一目見て気に入り、実際に購入したのがコスプレイヤーの鰐軍壮さん。

 「傘を水平にする危ない持ち方を矯正しつつ、通勤時のテンションを上げる方法」とTwitterに投稿すると、1万3000件以上もリツイートされ、8万件を超えるいいねを集めました。

 使用した感想を聞いてみたところ、普通の傘だと先端部分への注意がおろそかになりがちなのに対し、「アンブレラホルスター」は傘の先端に注意が向きやすく、傘全体を保持するのでコントロールしやすいそうです。

 普段使用する時は銃を構えるポーズを取ったりするのは恥ずかしいものの、フックを引っ掛けるためのヒモが付いていて、吊り下げておくこともできるので便利だと語っていました。

 なお、「アンブレラホルスター」は主に即売会での販売ですが、現在は「再販検討中」。山葵さんのTwitterでは都度情報が公開されているので、興味のある方はフォローしてチェックしておくと良いでしょう。

 今後も「日常的に使用できるものとネタの中間くらいの変なアイテムを作っていきたい」と制作意欲に燃える山葵さん。次回はどんなアイテムが生まれるのか楽しみです。

<記事化協力>
山葵(わさび)さん(@wwwwwwww8
鰐軍壮さん(@WANIGUNNSOU

(佐藤圭亮)

情報提供元: おたくま経済新聞
記事名:「 童心くすぐる「アンブレラホルスター」に二度見不可避 傘の先端に注意が行きやすくなるのもポイント