突然ですが、私、先月お引っ越しをいたしました。
今までは家族4人+子猫でマンション住まいだったのですが、このたび私の実家で同居することとなり引っ越しする運びとなりました。

我が家が猫と引っ越しをした4回のうち3回は先代猫、今回の引っ越しは生後半年になる子猫との引っ越しでした。
先代猫との3回の引っ越しでは、先代猫の性格もあったのかストレスをかけることなくスムーズに引っ越しをすることができました。
しかし、今回の引っ越しはか非常に猫にストレスをかけてしまう『猫のいる引っ越し』の失敗例のような引っ越しに…!!
 

我が家の今回の引っ越しと先代猫との3回の引っ越しを比べ、先代猫の時に気をつけていて、今回は気を付けられなかったと思うところを『失敗例』と『成功例』に分けてまとめてみました。

春から引っ越しを予定されている方もいると思います。
我が家の猫にとって過度のストレスを与えることになってしまった『失敗引っ越し』を見て、猫との引っ越し方法を今一度考えてもらえればと思います。
 

◆匂い

【成功例】

我が家の過去3回の引っ越しの際には『匂い』を一番気にしていました。
新居に引っ越し屋さんの来ない部屋を一部屋確保。
そこに事前に自分で運ぶことができる小型家具や、猫自身や私の匂いのする服、毎日一緒に寝る布団や、いつもケージから見える小物などを配置し、引っ越し作業中は、猫自身が気に入っているケージで隔離しながら、その部屋で過ごしてもらうようにしていました。
猫からすると知っている家具や、自分や飼い主である私の匂いがいつも通りあるため、『新居』という意識も薄かったようで、引っ越し初日から怯えることなくいつも通りリラックスして過ごしていました。
 

【失敗例】

今回の引っ越しで一番『やってしまった!!』と思うことは『猫の知っている匂いが少なかった』という点です。
今回は私の実家に『同居』での引っ越しということもあり、いつものように『猫の知っている匂いばっかり』『猫の知っている家具ばかり』というわけにはいきませんでした。
また、引っ越し中の猫の隔離部屋が私たち家族居住スペースには確保できず、猫が2.3回しか見たことがない同居人の部屋での隔離になってしまいました。
同居人の部屋には当たり前ですが、猫の知っている匂いはしません。
そのため、引っ越し作業中、猫はケージの中でトイレに立てこもり過ごしていたようです。
 

【猫との引っ越しでは匂いが大切】

猫それぞれ性格もあるので一概には言えませんが、猫との引っ越しをするのであれば『猫の知っている匂い』はある程度一緒に新居に運んであげましょう。
我が家の新入り子猫は引っ越し作業中、知っている匂いが極端に少ない中にいる時は、ずっと怯えていましたが、私たちの居住スペースで知っている匂いに囲まれてから数時間後には、リラックスして過ごしていました。

新居で新しい家具に囲まれるのも夢ですが、猫が慣れるまでは猫の慣れ親しんでいる匂いがする家具や、小物があった方が猫のストレス軽減には繋がるのかもしれません。
 

◆猫の心のケア

【成功例】 

先代猫の時は引っ越し屋さんがいなくなってすぐに、ケージから隔離部屋限定でフリーにし、隔離部屋に慣れた段階で一度家の中で猫の入る部屋のみ縄張り確認をさせていました。
我が家の猫は鈍感な性格でしたが、雄猫だったからか『縄張り意識』はあり、部屋の確認をしなければ気が済まなかったようなので引っ越し後、猫がリラックスした段階で早めに縄張りチェックをさせていました。
夫婦だけの引っ越しで部屋数が少なく、確認させる部屋は2部屋くらいでしたが…。

随所に猫の知っている匂いがするものをあえて置いていましたが、猫が満足するまで私が猫の後ろにくっついて歩き、縄張り確認をしてもらっていました。
最初は腰が引けて歩いていたり、物音がすると警戒していたりしていましたが、自分の匂いがすることや猫自身が満足するまで好きにさせていたこと、何より飼い主である私がずっとそばにいることもあり、縄張り確認後は新居で怯えることなどもありませんでした。
 

【失敗例】

今回の引っ越しは何度も繰り返しになりますが、実家への引っ越しです。
そのため、元々実家にあったものがたくさんあり『猫を家の中でフリーにする』ということができませんでした。

引っ越し翌日からは、私達家族の寝室のみフリーにしていましたが、私達も引っ越しの荷ほどき作業に加えて、実家の清掃作業もありました。
そのため、猫のそばで不安な気持ちをケアしてあげることも、慣れてきたから縄張り確認のために部屋から出して!と言う猫の望みにも応えることができませんでした。

結果、不安や不満から過度のストレスを与えることになってしまったようです。
 

【猫の心のケアは大切】

新居での縄張り確認に関しては猫の性格にもよるのかもしれません。
繊細な猫の場合は、新居をうろうろするよりも隠れておきたいと思います。
猫に合わせて、臨機応変に対応をしてあげればいいかとは思いますが、猫は引っ越しに対して不安な気持ちや不満を持っています。
不安な気持ちや不満を猫に我慢させず、一緒にいられるときにはそばにいて、猫の心のケアをしてあげてください。
 

◆引っ越し作業員さんとは会わせない

この点に関しては今回も気を付けていましたが、毎回引っ越しをする際に『大切なこと』と思うので、書くことにしました。

我が家では引っ越し前の家でも引っ越し後の新居でも、作業員さんの入らない猫だけの『隔離部屋』を用意しました。
引っ越し作業にびっくりして猫が逃げ出してしまうことも…。
隔離部屋は猫のストレス軽減だけではなく猫の脱走を防ぐこともできるので、我が家では必ず用意しています。
隔離部屋でも念のためケージを使うとより猫が脱走してしまう危険は少なくなります。

引っ越しの作業員さんにはあらかじめ『猫の隔離部屋は絶対に開けないでください』『猫の隔離部屋前では大きな音をたてないでください』とお願いをし、部屋のドアにも『猫がいます。開けないでください』と張り紙をしています。

引っ越し作業員さんに会わないだけでも、猫のストレスは大きく軽減されるようなので、引っ越し中には可能な限り隔離部屋を用意してあげてくださいね。
 
情報提供元: 猫壱
記事名:「 失敗から学ぶ!猫との引っ越しで気を付けたいことって?