パンデミックとなったこのご時世、流石にイベントを強行突破するところはない・・・と思いきや、某格闘技イベントは埼玉県で行われました。とはいえ「自粛」の要請とはそもそもどういう意味なのでしょうか。自粛であれば、絶対にNGというわけではないのかもしれません。これには様々な意見があるようです。


自粛も強行されるイベント




ということで問題となっております、K-1のイベントの「強行」。ネットでは「自粛の意味が分かっているのか」「自粛という言葉が曖昧過ぎる」など、自粛そのものの意味合いについて、疑問視する声も。


自粛の意味がわからないという声








本来の 自粛・要請 とは


そもそも「自粛」とはどういう意味なのでしょうか。本来の意味は以下のとおりです


自分から進んで、行いや態度を慎むこと。

「露骨な広告を業界が自粛する」


引用:コトバンク

https://kotobank.jp/word/%E8%87%AA%E7%B2%9B-519291


つまり、他人からではなく、自らの意思で行動を慎むということとなります。他人に言われたから、周りがそうしているから、ではなく自分が主体的に「辞める」という意志が前提です。


そして要請とは


必要だとして、強く願い求めること。「会長就任を要請する」


引用:コトバンク

https://kotobank.jp/word/%E8%A6%81%E8%AB%8B-653136


対して、要請は他人から強く求めるという意味です。


言い換えれば自粛要請とは「自ら行動を慎む、ことを他人に依頼」されるという、まさに矛盾スレスレのかなり曖昧な定義となり、結果「どうすりゃいいんだよ」という日本語の一種のバグのようなものです。


その結果、イベントは強行されてしまうと表現されますが、強行というより、単純に「慎まなかった」という感じです。


結果、イベント等は自粛要請の意味が曖昧となり「自粛離れ」が加速しております。




では「禁止」「強制」「命令」という表現をもって「罰則」をもうける事ができないのか、という声も当然出てきますが、そうなると今度は、人権や、そもそもの民主主義としての定義が失われてしまいかねません。


余談ですが災害時に「避難勧告」「避難指示」はあるものの「避難命令」は日本には存在しません。


つまりこの辺は「空気を読んで行動してくれ」ということになるわけですが、その曖昧さゆえに、混乱を招いているという点もあるのかもしれません。


若者のコロナ離れも深刻化する中


果たして今後、この問題はどうなっていくのでしょうか。


画像掲載元:秒刊SUNDAY

情報提供元: 秒刊SUNDAY
記事名:「 若者の自粛離れが深刻化、自粛要請の意味が分かっていないと困惑