加計学園の獣医学部の新設計画について、林文部科学大臣は、14日、設置を認める最終判断を下しました。一時は「抜本的な見直しが必要」とも指摘された計画。その決定プロセスが明らかになってきました。
 「設置認可申請の内容が、国家戦略特区のプロセスの中で認められた加計学園の構想に沿っていることも確認していることから、認可することにした」(林芳正文科相)

 林文科大臣は、14日午前、学校法人加計学園の獣医学部新設計画を認可したと発表。来年4月の開学が正式に決まりました。一時は、抜本的な見直しを必要とする「警告」ともなっていた審査プロセス。JNNの取材で、その議論の中身が明らかになってきました。

 大学設置・学校法人審議会が審査を始めたのは今年4月。一次審査では、内容を抜本的に見直す必要がある「警告」となりました。その後、加計学園が提出した修正案に対し、二次審査で「是正意見」が1つ残ったものの更なる修正が加えられ、最終的には設置を認めるとする結論がまとまりました。

 このプロセスについて、専門委員がJNNの取材に応じ、二次審査にあたって行われた専門委員会で、文科省側とあるやりとりがあったことを明らかにしました。
 「専任教員の不十分さについて『是正意見』になりそうだったが、文科省側が『一部の人事構成が不十分で不可になった前例がない』と説明して『改善意見』になった」(専門委員)

 当初、委員の中からは「家畜衛生を専門とする専任教員の不十分さ」に関する指摘について「是正意見に相当する」との判断も示されたということですが、文科省側の説明を経て「是正意見」よりも一段階低い「改善意見」になったというのです。

 「是正意見」が2つ以上ある場合学部の新設は不可となるのが通例。文科省側が説明を行ったことが審議会の判断に影響したのではないかとの質問に対して、林文科大臣は・・・
 「(Q.是正意見をあえて1つにとどめるために調整した?)私はそういうことを把握しておりません」(林芳正文科相)

 文科省は、「一部の科目の教員不足をもって不許可にはしないというルールがある」、「開学までに教員を補充できればよいことになっている」としています。

 認可を受け、加計孝太郎理事長は「この日の喜びを関係する全ての皆様方と心から分かち合いたいと存じます」とコメントしています。(14日17:13)