今年2月、国内で38年ぶりに確認された長崎県対馬のカワウソについて、専門家は「日本で野生のカワウソが復活した」と評価しています。
 光る目に長いしっぽ。今年2月、長崎県の対馬で撮影に成功したカワウソです。国内で38年ぶりに確認された野生のカワウソについて、環境省が12日、2か月ぶりに新たな調査結果を発表しました。

 「これが今回ユーラシアカワウソと判断された全ての糞になります。魚の骨がまず含まれる、骨やうろこ」(筑紫女学園大学 佐々木浩 教授)

 カワウソの糞4個のほか、さらに初めて、カワウソの「足跡」が発見されたということです。川辺で撮影されたという写真からは、はっきりとカワウソの5本の指の跡が・・・。糞をDNA鑑定した結果、性別は3つが「オス」、1つは判定できなかったということです。

 かつて日本全国に生息していたというカワウソ。日本には高知県で確認された「ニホンカワウソ」と、北海道などで確認された「ユーラシアカワウソ」の2種類がいたとされてきました。専門家は今回確認されたカワウソは「絶滅したとされる『ニホンカワウソ』ではなく、『ユーラシアカワウソ』の可能性が高いとしたものの、「日本で野生のカワウソが復活し、生息している」と評価しました。

 「ユーラシアカワウソであり、今のところおそらく狭義のニホンカワウソではないと思われる。私は日本にカワウソが今回復活したということで喜んで良いのではないかというふうに考えている」(筑紫女学園大学 佐々木浩 教授)

 環境省は「絶滅種となっていることについてどうするのか言及するのは早い」としたうえで、今後も現地調査を行い検討していくとしています。(12日17:59)