PKO日報問題をめぐり国会では10日、閉会中審査が開かれました。日報を非公表と判断したことに稲田元防衛大臣が関与したのかどうか、政府側は「特別防衛監察」の結果を繰り返すにとどまりました。
 「なぜ、ここに稲田元防衛大臣の出席が、かなわなかったか」(民進党 升田世喜男 衆院議員)
 「参考人での出席については、 委員会の中でご判断される内容かと思う」(小野寺五典 防衛相)

 小野寺防衛大臣は、稲田元大臣の出席は「委員会で議論される筋合いのものだ」と語るにとどめました。

 「皆さんは私の誇りです」(稲田朋美 元防衛相)

 当の稲田氏。辞任当日、防衛省をあとにしてから公の場に姿を現していません。稲田氏が所属する細田派幹部は10日、擁護する姿勢を示しました。

 「稲田氏は大臣の役職を離れた人だからね、個人の問題というよりも組織の問題だから」(自民党 細田派幹部)

 日報問題、焦点は非公表と判断した際に稲田氏の関与があったかどうかです。野党側は陸自に日報が保管されていた事実を今年2月、稲田氏に報告したとされる場に同席していた防衛省幹部に報告があったかどうかを質しました。

 「辰己前総括官は(報告を)認めた側ですか、認めなかった側ですか」(民進党 玉木雄一郎 衆院議員)
 「特別防衛監察の結果に記述されているとおりでございますので、これ以上、私の立場から申し上げることは差し控えたい」(防衛省 辰己昌良 審議官)

 詳細は明らかにできないとする答弁に野党側が反発、審議はおよそ15分にわたり中断しました。

 「どういう主張があったかというところまで我々知る必要があるし、義務があります」(民進党 玉木雄一郎 衆院議員)
 「一般的に監察の過程で得られた情報は、不開示情報に該当するものと考えている」(小野寺五典 防衛相)
 「その前大臣の隠蔽体質まで引き継いじゃダメなんですよ」(民進党 玉木雄一郎 衆院議員)

 午後、審議は参議院に移りましたが・・・

 「こんなの許されるんですか。部下が防衛監察には答えるけど、国会の場では答えを差し控えると。これでこの疑惑、“日報問題”疑惑晴れるんですか」(民進党 福山哲郎 参院議員)
 「証言が外に、つまびらかになるということになると、今後同じような監察をする場合に、しっかりとした証言を得ることが難しくなる可能性も出てまいります」(小野寺五典 防衛相)
 「全く答えていない」(民進党 福山哲郎 参院議員)

 「特別防衛監察」の報告書を超える新たな事実は明らかになりませんでした。稲田氏不在のまま進められた10日の審議に・・・

 「稲田前防衛相の出席を、自公が拒否したことに強く抗議したい」(民進党 蓮舫 代表)

 稲田氏の事務所は「特にコメントする予定はない」としています。(10日17:19)