深刻な経営難に陥っている東芝は3か月遅れで決算を発表しました。最終赤字は1兆円に迫ります。
 「不適正の表示はないとの結論をいただいている。当社の決算は正常化したものと考えている」(東芝 綱川智 社長)

 東芝は、アメリカの原発の損失をめぐり監査法人と対立してきましたが、今回、監査法人が今年3月期の決算を含む有価証券報告書を「限定付きで適正」と判断することで決着しました。一応の“お墨付き”で上場廃止をひとまず回避した格好です。

 昨年度の最終赤字は9600億円まで膨らんでいて、国内の製造業としては過去最大の赤字です。また、債務超過も5500億円を超えていて、今年度もこの状態が続けば上場廃止となります。東芝は半導体事業を売却し債務超過を解消したい考えですが、相手先が決まりません。

 「(Q.【半導体事業は】本当に売却できるのか?)容易ではないと思うが、最善を尽くす」(東芝 綱川智 社長)

 東芝は政府系ファンドの産業革新機構を中心とする「日米韓連合」と優先的に売却交渉を進めていますが、難航しています。そのため、アメリカの半導体メーカー・ウエスタンデジタルや台湾のホンハイ精密工業とも交渉を進めていて、綱渡りの状態が続いています。(10日22:01)