【12月22日 AFP】21日投開票のスペイン北東部カタルーニャ(Catalonia)自治州議会選挙(定数135)は、独立賛成派が過半数の議席を確保した。独立を一方的に宣言してスペイン政府に解任された前自治州政府指導者らを有権者が信任した形だが、ここ数十年で最大のスペインの政治危機の行方は不透明感が強まった。

 独立派の主な候補者らが勾留施設や外国から選挙運動を行うという現実離れした光景が繰り広げられた州議会選挙は、過去最高の80%を超える投票率を記録。開票率99.6%の時点で、独立を主張する3党が過半数ラインの68議席を上回る70議席を確保した。

 一方、議会第1党は37議席を得た独立反対派の中道右派シウダダノス(Ciudadanos)となり、独立をめぐって有権者が大きく分裂している状況が浮き彫りになった。

 独立の是非を問う10月の住民投票を引き金に起きた政治危機と相次ぐデモの中、今回の州議会選は独立賛成・反対派のいずれもがカタルーニャの未来を占う正念場とみなしていた。

 解任されたカルレス・プチデモン(Carles Puigdemont)自治州首相は、滞在先のベルギーで支持者らに向けて「誰も異論を差し挟めない結果だ」と演説し、独立派の勝利を宣言。記者団に対しても「スペインは敗北した」などと語った。

 連立協議が決裂しなければ独立派3党が協力して政権を担うこととなるが、新政権の樹立には数週間かかるとみられる。

 映像は、ベルギー・ブリュッセルで演説するプチデモン自治州首相、バルセロナで過半数確保を祝う独立派ら。22日、21日撮影。(c)AFP/AFPBB News